一瞬の風になれ（漫画）の詳細情報
| 作者 | 原作：佐藤多佳子 / 作画：安田剛士 |
|---|---|
| ジャンル | 少年漫画 |
| 出版社 | 講談社 |
| 連載 | マガジンSPECIAL（2007年7月号～2010年4月号） |
| 巻数 | 全6巻 |
| 参考価格 | 550円(税込) |
『一瞬の風になれ』（いっしゅんのかぜになれ）は、佐藤多佳子による日本の長編小説およびそれを原作とする、安田剛士作画による漫画。陸上競技にかける高校生を描いた物語。(引用元: Wikipedia)
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感想・評価
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陸上漫画ランキングでの感想・評価
陸上漫画ランキングでの感想・評価
青春
中学三年までサッカーを続けていた主人公が、高校で陸上部に入り走ることに魅せられていく姿を描いたストーリー。たとえそこで１番になれなくても、自分の個性や強みが生かされる場所があるってことに気づかされました。あと、頑張っていれば嬉しいことばかりではないことも。むしろ頑張らないときの方が楽しく見え、頑張るって決めたら悔しいことの方が多くなる。当たり前のことですが、こうやって言葉にされると強く心に刻まれます。そして、新二（主人公）の泥臭さや、新二と連（新二が陸上部に入るきっかけになった人物）の関係も良いですね。こういう青春とは無縁だったので、キラキラした彼らがとても眩しく感じます。
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小説の良さがそのまんま
ちょうど陸上部だった頃、顧問の先生と先輩に小説版をおすすめされて読み、そして大人になってから漫画版があったのを知り読みました。
主人公・神谷新二はエースストライカーの兄に憧れて中学までサッカーに打ち込んできた。しかし自分の才能の無さを痛感し、高校入学と同時にサッカーをやめてしまう。そんなある日、新二は幼なじみの天才スプリンター・一ノ瀬連に出会う。その速さに魅了された新二は、連に誘われるまま陸上部に入部し、走る楽しさに目覚めていく。というストーリーです。
サッカーのセンスと技術に優れた兄とは違うことに打ちのめされたり、さらに本番ではプレッシャーに負けてしまう新二の等身大な感じが好きでした。同時に、あと、何年も続けてきた競技を変えるってかなり勇気のいることだと思いますが、それでも挑戦しひたむきに練習に励む様子も、ああ青春だなって感じます。新二が陸上始める前に連の言った「ボールなんてなけりゃ、お前もっと速いのに」って言葉も含めて好きです。というより、登場人物全員にそれぞれ魅力があって好きです。疲れているときに見ると色々とこみ上げて、目頭が熱くなってしまいます。
だいたいコミカライズ系って失敗するイメージがありますが、これは原作をリスペクトしつつも上手く漫画に落とし込んでいます。キャラクターは原作イメージをそのままビジュアル化してあり、原作でも文体はサクサクしていましたが、漫画版だとよりストレスなく進んでいくのも評価ポイントです。
大柴さん(男性・20代)
1位(100点)の評価