ザ・マスターの詳細情報
制作年 | 2012年 |
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上映時間 | 143分 |
監督 | ポール・トーマス・アンダーソン |
脚本 | ポール・トーマス・アンダーソン |
メインキャスト | ホアキン・フェニックス(フレディ・クエル)、フィリップ・シーモア・ホフマン(ランカスター・ドッド)、エイミー・アダムス(ペギー・ドッド)、ローラ・ダーン(へリン・サリヴァン)ほか |
制作 | ジョアン・セラー、ダニエル・ルピ、ポール・トーマス・アンダーソン、ミーガン・エリソン |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | - |
参考価格 | 1,480円(税込) |
『ザ・マスター』(The Master)は、ポール・トーマス・アンダーソン監督・脚本・共同製作による2012年のアメリカ映画。主演はホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス。(引用元: Wikipedia)
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感想・評価
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カルト映画ランキングでの感想・評価
ジョーカー以上に怖いホアキン・フェニックス
みんな大好き狂人ポール・トーマス・アンダーソンが噂通りサイエントロジーの映画を作るわけがなかった。彼が作り出したのは、相変わらずジョナサン・デミの『メルビンとハワード』への賛歌に載せて描くカリスマ、そしてサークルクラッシャーの苦悩だ。
サイエントロジーの暴露映画なんか俺の眼中にない、俺が作りたいのは俺流の『エルマー・ガントリー/魅せられた男』だと。魅力のオーラに覆われながらも、クズでどこ行っても組織を滅ぼしてしまう男フレディ・クエルの視点で、教祖でありながらも妻の操り人形であり、スランプであるランカスター・ドッドが彼の持つオーラに取り憑かれていく様を描く。
ホアキン・フェニックスは『容疑者、ホアキン・フェニックス』で自ら壊してしまったキャリアによって壊れてしまった自分を本作の中で存分にぶちまけている。何をしでかすか分からない彼、近づきたくない、彼であるが、彼が細めで捻くれた笑みを魅せると、彼に取り込まれそうになる。等身大のホアキン・フェニックスのマスター性を即興的にPTAはカメラに収めたのです。正直、『ジョーカー』の彼よりも数倍怖いです。
また、画面全体から漂う甘美な香りと、 ジョニー・グリーンウッドが奏でる官能な香りは、インターネットとは無縁な時代の物語であるにも関わらず2010年代のオンラインサロンや意識高い系が持つ空っぽな胡散臭さとそれによる崩壊を思わせるものがあり普遍的な価値を確立していると言えよう。
映画の伝道師
che bunbunさん (男性・30代)
5位(78点)の評価