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恐ろしい伏線があることをご存知か？

これはとても恐ろしい伏線が隠されたまま終わっている物語です。
最後に愛息ウォルターを助けるためにノーマはアーサーに殺されることを覚悟します。そこで彼女はアーリントンに生まれ変わった自分が幸せになれるか訊いたとき、彼は笑みを浮かべたから、死んでも大丈夫。生まれ変わったらきっと幸せな人生が待っていると感じてアーサーにそれを告げます。
しかし、覚えていますか？ノーマの教え子の少年が彼女の足をけなして笑みを浮かべた。そして、パーティーの手伝いとして会場に現われた彼は、ノーマの夫アーサーにも同じような笑みを浮かべていました。憤慨したアーサーが少年に暴力をふるう。しかし、少年はノーマを可哀想だと思っていたと言っています。なのに笑みを浮かべてしまった。人は笑ってはいけない場所で笑みを浮かべてしまうことがあります。たとえば葬儀の会場など、決して笑みを浮かべてはいけない場所に行ったとき、緊張し過ぎて逆に笑みを浮かべてしまうことがあると思います。少年の笑みはまさにその笑み。果たして、アーリントンの笑みは本当にノーマに幸せがやってくる暗示なのか。それともあまりにも悲惨な人生が待っているための笑みだったのか、ということです。この物語にはそんな恐ろしい伏線もあった。だからこそ物語には全く不必要な少年が登場していたんだということを深読みしていただきたい。

どんでん返しマニア

爆太郎さん(男性・60代以上)

16位(85点)の評価

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