バタフライ・エフェクトの詳細情報
制作年 | 2004年 |
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上映時間 | 113分 |
監督 | エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバー |
脚本 | エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバー |
メインキャスト | アシュトン・カッチャー(エヴァン)、エイミー・スマート(ケイリー)、ウィリアム・リー・スコット(トミー)、エルデン・ヘンソン(レニー)、メローラ・ウォルターズ(アンドレア)ほか |
制作 | クリス・ベンダー、A・J・ディックス、アンソニー・ルーレン、J・C・スピンク |
製作総指揮 | ケイル・ボイター、リチャード・ブレナー、トビー・エメリッヒ、ジェイソン・ゴールドバーグ、デヴィッド・クリンツマン、アシュトン・カッチャー、ウィリアム・シヴリー |
音楽 | マイケル・サビー |
主題歌・挿入歌 | Stop Crying Your Heart Out / オアシス |
公式サイト | - |
動画配信サービス | U-NEXT:なし Amazon Prime Video:なし Netflix:なし Hulu:なし |
参考価格 | 6,803円(税込) |
『バタフライ・エフェクト』(The Butterfly Effect)は、2004年に公開されたアメリカ映画。日本では2005年5月に公開された。カオス理論の一つ、バタフライ効果をテーマに製作された。斬新で衝撃的なアイディア、練り込まれた脚本が受け、本国アメリカで初登場1位を記録した。(引用元: Wikipedia)
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数あるタイムループ物の中でも最高傑作!映画史上もっとも美しい脚本です
過去に戻って現在、未来の出来事を変えることができる青年の姿を描いたSFスリラー。
「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」
このバタフライ効果をタイトルの文字通り非常に上手に使えている傑作です。
この作品はなんといっても集中力を鍛えられます。
おそらく体感時間的には40分位に感じます。あっという間!
まさしくジェットコースターに乗った気分で、
サスペンスの波に飲まれて行きます。
ありきたりなセリフですが、ザ・息もつけない展開!!
主人公が愛する女性を救うため、何度でも何度でも人生をやり直します。
タイムリープものですが、恋愛が軸になっているので、甘すぎず無骨すぎず男女問わず作品にのめり込めますし、ロマンチックな造りになっているんです。
人間はいくつもの後悔と、
あの時ああしていれば...を繰り返しますが、今ある人生こそ最良の選択だったとノスタルジックな物語の中にも希望を見出せるんですよね。
切なくて胸がギュッとなりますが、これも一つのハッピーエンドとなっています。
人生は小さな選択の繰り返し。
些細な選択で未来が大きく変わる。
毎日を大事に生きようと思いますよ。
ちなみに本作には他のバージョンのエンディングがあるので気になった方は調べてみてください。個人的にはこの本編のエンディングが最も美しいと思いますが、この映画ファンの中ではどれが好きだったか議論されていたりします。
ちなみに主人公たちが劇中で見ていた映画は『セブン』です。なぜこの映画を観ていたのか考えるとそれもまた暗喩的に奥が深いんですよね。
こちらもぜひ!
決して幸せではないハッピーエンド
バタフライ効果という現象をこの作品で知り、主人公が何度となく理想に近づけようとする利己的な改変と、それに伴う落とし穴によって、どんどんと自らの首を(精神的な部分で)絞めていく様子が面白かった。
命を削り繰り返して、精神も摩耗していく。
いい落とし所を見つけなきゃ主人公は全てにおいて廃人と化していたでしょう。
そこがたぶんハッピーエンドだった。
人生にセーブポイントがあるとして、それはどこからやり直すとハッピーエンドになるのだろうか。
人生半ばな今、果たして現状が良好になった所でその先には何が待ち受けているのか。
そんな気持ちになるよくできた作品です。
どんでん返しものの定番。タイムスリップ
どんでん返しもので、こういったタイムスリップものは結構多いんですよね。そしてそれが頻発するほど不思議さが忘れられてしまうという欠点があるものです。ただ、この作品はその欠点を補うだけの最後があるのは魅力なのかも知れません。でもね。こういった作品は結構多いことだけは確かなんで、これだけが高く評価されているのはやっぱり不思議ですね。あまり映画を観てない人が多いのかな?この映画はパート3まであります。それぞれ話は全く別の物語ですがね。そして最後のどんでん返しは、パート2、3のほうが遙かにオドロキ度は高いですよ。
最期の展開に涙が止まらない。
初めてこの映画に出会った時、物語の展開に引き込まれて、時間があっという間に過ぎ去ったのが印象的でした。
幼少期から短期的な記憶喪失を繰り返す主人公。物語が進むにつれて、パズルのピースがそろっていくように、失われた記憶の理由が明らかになっていきます。伏線を回収していくような感覚でした。
最期のエンディングは、いくつか撮影され、DVD特典にされています。私は最終的に選ばれたこの結末で泣きました。
chocoさんの評価
100点満点中99点
私は長年、映画批評のサイトを運営しているのだが、公開当時、この映画を100点満点中99点という、かつてない高得点とともに紹介したところ、大変な評判となり、何十万人が訪れ読むところとなった。
本来、マイナーなB級SF映画として、一部のファン以外からは忘れ去られていたであろう『バタフライ・エフェクト』は、そんなわけで今ではカルト的人気を博している。その一助になれたのではないかとひそかに自負している。ちなみにたくさん続編が作られたが、やはりこの一作目を超えることはできなかった。
この映画は、愛する幼なじみの女の子の人生を救うために、何度も過去に戻って歴史を変えようとする男のお話である。だが彼の試みは、ことごとく運命と偶然に翻弄され、予期せぬ方向に未来がねじ曲がり、頑張れば頑張るほど彼女を不幸にしてしまうという理不尽な結果となる。
よかれと思ってやったことはことごとく裏目。ズタボロになってゆく彼女の姿を見るたびに、主人公と観客の心は痛み続ける。物語は徐々に深刻度を高め、乗っぴきならないところまで追い詰められた主人公は、最後の最後に信じられない挑戦に挑む。
人はこれほどまでに、相手を思いやることができるのか。愛すべき純粋な主人公の、悲壮なる最後の挑戦は、誰もが涙なくしては見られまい。
タイムスリップものに外れの映画は少ないが、『バタフライ・エフェクト』はその中でも、最高峰に位置する作品である。
もしまだ見ていない人がいたら、あなたは幸せだ。余計な検索などしないで、ネタバレをしないうちにさっさと観てしまうことをおすすめする。
ソフトによっては、監督が本当はこちらをやりたかったという、ディレクターズカットな別の結末部分がおまけで入っている。どちらがいいかは人によるが、いずれにしてもこの映画の堅牢な脚本が、どれほどの試行錯誤の末に出来上がったのかが、うかがい知れるものとなっている。
映画批評家
前田 有一さん (男性)
1位(100点)の評価