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1位貝焼き味噌
2位水かけご飯
お茶漬けではないのです。
青森で夏の暑さで食欲のない時に食べる、水かけご飯。最初に食べた時は、何やってんだろこの人とビックリしました。
まずご飯をザルに入れて流水で洗ってぬめりを取ります。それをお茶碗などに入れ、氷を入れた冷水をかけます。お供は、しょっぱい塩タラ。おつまみで売ってるアレのしょっぱいバージョンです。あとはしょっぱい漬物、しょっぱい塩漬けのイカ。焼くと塩が結晶化してきてザラザラする程です。青森県人の血圧が上がって当然です。
近年、この塩イカはめったに見なくなりました。さすがの青森県人も健康意識が高まってきたと見られます。鮭も薄塩のものばかりです。氷が浮かぶ水とサラサラご飯、しょっぱいおかず。夏になると食べてしまいますね、やっぱり。
3位飯寿司
やたらとかける制作時間。
青森の飯寿司は、昔ながらの発酵保存食品です。
ハタハタ・鮭・にしんやホッケなどで作ります。自分で作ったことはなく買って食べていたのですが、作る工程を聞くだけでイヤってほど時間と手間がかかります。魚を塩水で漬けて出して、また塩分濃度を変えて漬けて~と数回繰り返し漬かったら、山菜などを加えて柔らかく炊いたおかゆと米麹を入れて、カビさせないように温度に気を付けながら数か月発酵させる。食べるとどこかヨーグルト的な匂いもします。魚の米麹漬け・何となくヨーグルト風味、といった感じでしょうか。お酒のアテにぴったりです。
4位あんこうの共和え
あんこうの姿からは想像できない味。
茹でたあんこうの身を、肝と味噌で合えたともあえ。スーパーのあんこうはカットされパック詰めされているので、さほどではありませんが市場ででろーんと横たわっているお姿を見て、美味しそう!というお方はあんこうフェチでしょう。怖いお顔とでろんなお姿からは想像できないほど、あんこうの身は繊細で旨みのある美味しさです。
肝はあんきもで有名ですよね。美味しさを知ってる人は多いと思います。青森ではなぜか、あんきもで食べるより共合えの方が多いですね。食べる度にお姿を思い出しては、ありがたく頂く冬のごちそうです。
青森市民のソウルフード的存在
寒いからなのか、青森はラーメン激戦区です。昔ながらのラーメン屋さんから、新規参入の家系やつけ麺屋さんと多種多様なラーメン屋さんがしのぎをけずっています。そんな中で味噌カレー牛乳ラーメンは老舗の中に入ります。
味噌味のスープの中にカレー粉を溶かし、牛乳でまろやかさを出したラーメン。麺はさっぽろ風に太麺が多いです。近年はマルちゃん水産からカップヌードルも発売されています。オススメは、コーンとバターのトッピング。味噌カレーバターコーン牛乳ラーメンです。長い。
焼く時に使うのがホタテの貝殻。
貝焼き味噌は、煮干しなどで取っただし汁に濃い目に味噌を溶かし、ホタテやネギなどの具を入れて火を通し、最後に溶いた卵でとじる郷土料理です。具は特にホタテと決まっているわけでないので、残り物の焼き魚の身やネギだけでも。時には具ナシだったりと自由です。
別に鍋でも出来るよね?と思うのですが、実際に鍋で作ってみると何か違う…と微妙な気持ちになります。この料理のお皿になるために、何年もかけて海で育てられるホタテ。大きい物だと大人の男性の手の平がすっぽり入ります。ガスに直接かけるので、厚くて深さもある程度ある耐久性のある貝じゃなきゃ、貝焼きのお皿にはなれません。お家によっては、20年モノ!なんて長寿のお皿も。
何回、何十回と作り続けることで、貝におダシがしみ込んでいる気がします。
回りの味噌がちょっと焦げて香ばしい匂いがしてきたら、白ゴハンにオン!です。