1分でわかる「三浦綾子の人気書籍」
クリスチャン思想に基づいた作品で世に影響を与えた「三浦綾子」
三浦綾子は、1922年4月25日生まれ、北海道出身の小説家。戦後、結核を患い、闘病中の1952年に洗礼を受けました。以来、クリスチャンとして執筆活動に勤しみ、1963年に『氷点』が朝日新聞の懸賞小説公募で入選し、連載を開始。出版後は、映画やテレビドラマ、海外でも映像化する大ヒットとなりました。彼女の作品は、プロテスタントの信仰を反映したものが多く、クリスチャン作家や音楽家に影響を与えています。
三浦綾子の書籍
三浦綾子の作品は、娘が殺害された夫婦とキリスト教の概念「原罪」をテーマにした『氷点』(1965年)、逆走した鉄道を止めるために自ら犠牲になって乗客を救った、実在する鉄道社員の生涯を描いた『塩狩峠』(1968年)や、昭和初期の軍国主義のなか奮闘する教師の感動の物語『銃口』(1994年)など。
三浦綾子記念文学館
1998年6月13日に全国からの寄付によって建てられた「三浦綾子文学記念館」。記念館では、彼女が執筆した生原稿や文学作品が展示されています。また、『氷点』の舞台となっている外国樹種見本林内に、図書室や資料室などを備えた建物もあります
大正15年5月の十勝岳噴火による噴火は一瞬にして、家族の命を奪い、田畠を石河原に変えた。この試練に立ち向かう人々の姿を描く感動長編です
父たちが三十余年かけて開拓し、これから豊かな生活が期待できると喜んでいた矢先、大正15年5月に十勝岳は大爆発し、開拓部落とその田畠を泥流が嘗め尽くした。祖父・父の思いがしみ込んだ農地の回復を願う拓一とそれを支える耕作兄弟。貧困のために苦界に沈めれられた福子に思いを寄せる拓一。街のボスである深城の娘節子は一途に耕作のことを思う。開拓農家、上井富良野市街の生活を背景にして描かれるこの4人の青春群像劇です。三浦綾子が渾身の表現で描く泥流被害のすさまじさは特筆もの。その復興に向けて取り組む者たちと妨害者たちの闘いの様子も詳らかに描かれる。巨大な自然災害の前に無力に見える人間が力を合わせて復興に向かうところは感動ものです。大正15年の出来事を背景にした長編小説ですが、現代的な作品と言えるでしょう。
泥流地帯 単行本 1977年3月25日発行 新潮社 B6判 厚紙装 カバー オビ 239頁 装画 松本タカオ
「北海道新聞」1976年1月4日~1976年9月12日 連載
オビに「天は何故、貧しくも懸命に生きてきた彼らに、このような試練を与えるのか?/突然の火山爆発、家も学校も恋も夢も、泥流が一気に押し流してゆく・・・。/人生の試練を描き、生きかたを問いかける、感動の長編!」とある。
続泥流地帯 単行本 1979年4月15日発行 新潮社 B6判 布製 カバー オビ 241頁 装画 松本タカオ
「北海道新聞」 1978年2月26日~1978年11月12日連載
オビに「家族の命を奪った泥流の地に、再び稲の実りを見たい/だが苦難は重ねて兄弟に襲いかかる-果たしてこの人生の、報いとは?/苦闘の青春を描き、人生の意味を問う、感動Jの完結編!」とある。 [続きを読む]
三浦綾子マイスター
ロン@三浦綾子大好きさん
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