登場人物のリアルな感情を描いた作品に定評がある「角田光代」。今回は、そんな彼女の作品にスポットをあて「角田光代の人気書籍ランキング」をみんなの投票で決定します。ある一家とそこに通う家庭教師から家族の在り方を描く『空中庭園』や、母性をテーマに愛情や家族の日常をサスペンス調に描いた『八日目の蝉』、何のために生きるのかや人間関係の難しさを独自の世界観で表した『対岸の彼女』など名作揃いのなか、ランクインしたのは果たして!?あなたの投票をお待ちしています。
最終更新日: 2020/06/11
このお題は投票により総合ランキングが決定
1967年、神奈川県出身の「角田光代」。小学校1年生の頃から作家になるという夢を抱き、大学2年生のときに小説を書き始めました。大学在学中の1988年に「彩河杏」という名で執筆した『お子様ランチ・ロックソース』が第11回コバルト・ノベル賞を受賞し、ジュニア小説でデビュー。その後、1990年に『幸福な遊戯』で第9回海燕新人文学賞を受賞し、”角田光代”としてデビューを果たしました。その後、『対岸の彼女』や『八日目の蝉』、『空中庭園』など、登場人物の心情や人間関係をリアルに描いた数々の作品は世代を超えて多くの人に愛されています。
角田光代としてのデビュー作『幸福な遊戯』で1990年に第9回海燕新人文学賞を受賞し、1996年には『まどろむ夜のUFO』で第18回野間文芸新人賞を受賞。2006年にテレビドラマ化された『対岸の彼女』は第132回直木三十五賞を受賞しました。これ以外にも数々の賞を獲得しています。
本ランキングのおける角田光代の書籍の定義は、彼女が手がける作品です。エッセイや共著・アンソロジー作品にも投票が可能です。ただし、海外の絵本を翻訳した児童文学作品はランキング対象外となります。
このランキングに投票しているユーザーのバッジについて
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角田光代の作品を5作品以上読んだことがある。
ランキングの順位は、気軽に参加可能な3つのボタンによる投票と、自分の順位を決めて公開・投票するマイランキングの合計ポイントで決定します。マイランキングの方がポイントは高く、順位に及ぼす影響は大きくなります。
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1位八日目の蝉(小説)
2位さがしもの
3位愛がなんだ(小説)
4位対岸の彼女
5位紙の月(小説)
1位八日目の蝉(小説)
2位さがしもの
3位愛がなんだ(小説)
4位対岸の彼女
5位紙の月(小説)
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本にまつわる物語をまとめた短編集
自分で売って手放した本と旅先で幾度と出会ってしまう「旅する本」、少女が病気のおばあちゃんからお願いされてある本を探す 「さがしもの」など、本にまつわる物語をまとめた短編集。この本を読み終えた時、読み始めの時より本というものが好きになりました。ふっとした時に読みたくなります。
本にまつわる物語
本にまつわる九つの短編が収録されている、本好きにはたまらない特別な作品となっています。短編で読みやすく、本のページをめくるごとに新しい物語、世界観が広がっていて、ページをめくる手が止まらなくなる作品です。
追いつめられて行く主人公をどう見るかがポイント
好き嫌いが分かれる作品ですが、あえてランキングにいれてみました。真面目な仕事ぶりを評価されていた梨花だったが些細なことで会社のお金に手を出し、挙句には歳下の男性に恋をして貢ぎ、始めてしまいます。総額一億にものぼる横領を繰り返す梨花に読んでいてまるで自分が追いつめられて行く感じがします。映画化もされている作品なので映画と比べてみるのもいいかもしれません。
狂った人生
結婚して安定した生活を手に入れたはずだった女性が、階段を一つずつ踏み外して人生を狂わせていきます。宮沢りえが主演で映画化され大きな話題を呼びました。実現不能だけど、自分にも同じ要素があるかも、と感じる女性達の共感を呼んだ問題作です。
失恋短編集
タイトルの可愛らしい違い、すべての話が振られる話なので人間関係に疲れている方が読むと滅入ってしまうかもしれません。ただ、人を好きになったからこそ感じる葛藤や人間模様などは誰しも体現できるストーリーです。
女性なら共感できる作品です
女同士の複雑な牽制などできれば目の当たりにしたくない部分を作品にしています。誰しもが持つ闇の部分。見たくない部分なのに、読み進めてしまうのは、角田光代マジックです。5人のどの女性の視点に立つかによって、感想が変わると思います。リピートして読んで欲しい作品です。
大人のラブストーリー
ついつい感情移入してしまうような、角田光代さんの文章の表現に心が持っていかれます。30代オーバーの、女性の恋愛に着目した、とにかく大人の女性向けのラブストーリーです。泣けるポイントも多く、共感してしまう方も多いのでは。
誰もが思い描く恋愛ストーリー
短編集ではありますが、すべてが恋愛作品でありまさにロマンチックが文字になっています。読めば誰もが体験したくなるような素敵な出会いと展開は人生の目標にもなりえるストーリーばかりです。婚活をしている方には特に響くかもしれません。
愛情でお腹いっぱい
カップルにまつわる15編の短編に、巻末には物語の中に登場する料理のレシピを付け加えた連作集です。長年お付き合いをした恋人と別れた女性からある日突然に妻から家事ストライキを突き付けられてしまった夫まで、心と体の空腹感を満たすかのような味わいがありました。
夏休みにこそ読んで欲しい
夏休みの初日、小学5年生のハルはユウカイされてしまいました。ユウカイ犯は、2ヵ月前に家を出て行ったハルのお父さん。ドキドキしながらページをめくってしまうほどハルに感情移入してしまいます。自分にとって父とは、家族とは?そんなことを考えながら読んでしまいました。夏休みに読んで欲しい作品です、ら
映画化もされた代表作品!
角田光代さん、と言ったら映画化もされたこの作品を思い浮かべるのでは、ないのでしょうか。
主人公が、想いを寄せていた男と別の女との間に出来た赤ちゃんをほんの出来心から誘拐してしまいます。
警察の追跡をかいくぐって逃げます。映画では永作博美さんが演じていて、まさに希和子そのものでした。
ページをめくるたびに次はどうなるんだろうって思って読んでいました。とにかく泣けます。
逃げ続けた偽親子
不倫相手の子供を誘拐した犯人と、彼女を母親と信じている少女との間で芽生えていく疑似親子の関係をテーマにした逃走劇です。怪しげな宗教団体の施設から瀬戸内海の豊かな自然に浮かぶ小豆島まで、ふたりが行く先々で出会う人たちと風景が胸に焼き付きます。
母と子供の愛のはなし。
最初から最後までハラハラとドキドキが止まらない、スリリングで、角田さん独特の毒を含む世界観がとっても魅力的な作品です。角田光代の作品デビューにぴったりな1冊だと思います。終盤は涙が止まらなくなります。
映画化した秀逸なストーリー
角田作品の中では展開がはっきりとしていて、映画化をしていても最初から最後まで観る人を飽きさせないそのストーリーは秀逸でした。誘拐という犯罪がテーマであるにも関わらず、すべての登場人物に同情してしまうような錯覚に陥ります。
虚しい母子愛
ある女性が不倫相手の、女の子の赤ちゃんを誘拐します。女性とは怖いもので、世話をしているうちに血も繋がっていないのに強い母性本能を感じるようになります。いずれ引き離されことになる偽の母娘の行方は‥。感涙必至の作品です。
究極の親子愛
難しいテーマを見事に描き切った問題作。簡単じゃなく、全てを擁護できないながら非常に大きな親子愛には心動かされます。ラストシーンのクリームソーダの描写が印象的。
逃げて逃げて逃げる。小豆島に行ってみたくなりました。
「憎むことは私を楽にはしたが、狭く窮屈な場所に閉じ込めた。憎めば憎むほど、その場所は私を圧迫した。」本当にその通り。