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テキーラには大きく分けてふたつのカテゴリーがあり、ひとつは原材料のブルーアガベを100%使用した「100%アガベテキーラ」と、もうひとつはブルーアガベを51%以上使用している「テキーラ」。実は日本で飲まれているテキーラの約9割が後者の「テキーラ」だと言われています。
安価で気軽に楽しめる「テキーラ」もよいですが、やはり本格的な「100%アガベテキーラ」を知って実際に味わってほしい、という思いを込めて今回のランキングでは「100%アガベテキーラ」だけを厳選してみました。
どのテキーラも個性的で素晴らしく順位をつけがたいというのが本音なのですが、筆者が主催している「テキーラ道場」というテキーラティスティングイベントでの人気を元に「1万円くらいまでの手に取りやすい100%アガベテキーラ」に焦点を当ててランキング化してみました。
また各ブランドとも熟成度の違う複数のラインナップが存在するため、今回は各ブランドから一番オススメの熟成クラスのものを選んでいます。
ランキング結果
1位カスカウィン プラタ
引用元: Amazon
ブランド | カスウィン |
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アルコール度数 | 48% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 エル・アレナル地区 |
2位フォルタレサ スチルストレングス
引用元: Amazon
ブランド | フォルタレサ |
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アルコール度数 | 46% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 テキーラ村 |
サウサ家直系の5代目が造る、唯一無二のハンドクラフトテキーラ
テキーラ村御三家のひとつに数えられる「サウサ家」。1976年に3代目のフランシスコが事業を売却、テキーラ産業の一線から身を引く形となりました。しかし1999年にサウザ家の5代目にあたるギジェルモ・エリクソン・サウサが、祖父が携わっていたテキーラ造りを再興することを決意し、2002年よりテキーラ造りを始めました。そのブランドがこの「フォルタレサ」です。
テキーラ村の外れにある小さな蒸溜所で作られるこのテキーラは、伝統的な搾汁プロセスである「タオナ」を使用することで、洗練されたブルーアガベの味わい引き出しています。
中でも「スチルストレングス」は蒸溜後のテキーラをほぼ無加水でボトリングした濃厚かつキレのあるブランコ。
樽熟成されたレポサドやアニェホも、他のブランドに比べ軽い熟成感に留めてアガベをしっかり味わえるように仕上がっていてオススメです。
ブランドネームの「フォルタレサ」は「不屈の闘志」を意味しています。メキシコでは「お爺さん」を意味する「ロス・アブエロス」として販売されていますが、国際商標の都合で海外向けはこのブランド名で統一されています。
3位ドン・ナチョ レポサド
引用元: Amazon
ブランド | ドン・ナチョ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 アランダアス地区 |
アガベを知り尽くした農家自らが造りあげる濃厚な味わいのテキーラ
30年に渡りテキーラ蒸溜所にブルーアガベを卸していたアガベ農家が、自らもテキーラ造りをしようと2003年に蒸溜所を立ち上げて作り始めたのがこの「ドン・ナチョ」。アガベの甘さを最大限に引き出した濃厚な味わいが特徴です。
中でも「レポサド」は「ブランコ」と並んで同一価格帯では敵なしのクォリティを誇り、常温でそのまま飲んでもよし、割り材で割って気軽に飲んでもよしのオールラウンダー。
また通常ラインナップのブランコ、レポサドの他に贅沢にも約1.5倍ものアガベを使って作られている「エクストラプレミアム」シリーズのブランコ・レポサド・アニェホもあり、よりいっそう豊潤な味わいが楽しめます。
メキシコの庶民に愛され続ける高品質な安ウマテキーラの定番
テキーラの主要生産エリアであるハリスコ州の州都「グアダラハラ」。ブランド名のタパティオとは「グアダラハラの人」という意味で、ボトルには楽し気に踊るグアダラハラっ子が描かれています。
タパティオは、テキーラ造りの名家として名高いカマレナファミリーの直系5代目カルロス・カマレナ氏が営む「ラ・アルテーニャ蒸溜所」で作られるセカンドブランド。
メインブランドのエル・テソロよりも効率のよい生産工程を採用しつつ、アガベの繊維(バガス)を発酵・蒸留時に加えることで、飲み口は軽やかながら、アガベの香りがしっかり感じられるテキーラ好きが満足する製品に仕上げています。
「ブランコ」「レポサド」もオススメですが、中古樽で1年以上寝かせたアニェホは、アガベ感と樽熟成感のバランスが素晴らしい逸品です。
5位オチョ アネホ シングルバレル
引用元: Amazon
ブランド | オチョ |
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アルコール度数 | 54.8% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 アランダス地区 |
濃厚なアガベ感と淡い樽感のハーモニー
オチョは、イギリスで唯一のテキーラアンバサダーでもあるトマス・エステス氏と名門ラ・アルテーニャ蒸溜所のカルロス・カマレナ氏が手を組んで2008年に立ち上げた新しいテキーラブランドです。
テキーラ業界初の「ビンテージ」の概念を導入し、敢えて毎年違う畑からとれたアガベを使う「シングルエステート」制を採用することで、年ごとに違う味わいのテキーラをリリースしています。
またアガベの味わいを最大限に引き出すために、熟成樽は何度もテキーラ熟成に使用したものを採用し、数あるテキーラブランドの中でもっとも樽感が薄いテキーラになっていることも大きな特徴です。
そんな独創的なオチョの中でも特に際立っているのがアニェホのシングルバレル。再利用を重ねた樽で1年以上の熟成を施したテキーラはアニェホとは思えないほどの淡い麦わら色。それを一切の加水を行わずにボトリング。
加水していない濃厚なアガベ感と淡い樽感のハーモニーは唯一無二の存在感を放っています。
6位シエテ・レグアス レポサド
ブランド | シエテ・レグアス |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 アトトニルコ地区 |
伝統の製法を頑なに守る老舗蒸溜所が作る通好みのテキーラ
ブランドの名前の由来はメキシコで一世を風靡した競走馬の名前。ラベルにも馬の絵が描かれています。
伝統的な搾汁施設であるタオナ。現存する150か所ほどの蒸溜所の中でタオナを持っている蒸溜所はたった10あまり。その中でも数トンにも及ぶ巨大な石のローラーを昔さながらにラバに引かせているのはこの蒸溜所のみ(他は機械式)。
その味わいはハイランド産アガベ特有の甘さの中に、伝統的なテキーラに通じる複雑な味わいが同居しており、テキーラファンでその味わいを支持しない人はいないほど。
一番のオススメはレポサド。ブランコの複雑な味わいに樽熟感が加わり、より一層深みのある味わいに仕上がっています。
7位ドン・スエノス レポサド
ブランド | ドン・スエノス |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ハイランド |
日本人初の女性オーナーが故郷に届ける新進気鋭ブランドによる一品
アメリカに住む日本人の奥様クミコ・ジママンさんとアメリカ人の旦那様トレイ・ジママンさんが2017年に立ち上げた新しいテキーラブランド。共同オーナーに俳優のチャーリー・シーン氏が就任したことも話題になり、2019年から日本でも販売を開始しています。
慈善事業などにも力を入れており話題性にことかかないブランドですが、その味わいは伝統を重んじながら新しい境地を目指す本格派。テキーラの規定で1%まで認められている添加物も一切使わず「無添加」を公言しているところにもテキーラ造りに対する実直さがうかがえます。
「ブランコ」「レポサド」「アニェホ」それぞれ個性があり、人によって好みのクラスが分かれますが、個人的には樽感に中にしっかりアガベ感が主張してくる「レポサド」をオススメします。
8位チャムコス ディアブロブランコ
ブランド | チャムコス |
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アルコール度数 | 55% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 エルアレナル地区 |
蒸溜所に潜む悪魔の名前を冠したテキーラ
テキーラ樽の中身が時間とともに目減りする(一般的にはエンジェルシェアと呼ばれる現象)原因と蒸溜所で言い伝えられてるチャムコス(悪魔)が描かれたユニークなラベルが目を引きます。
しかしユニークな見た目に反してテキーラそのものは伝統的で複雑な味わいの本格派。環境問題への取り組みも積極的に行い、ボトルやラベルなどリユース材料を使うこだわりようです。
一番のオススメは日本でも近日発売予定のディアブロブランコ。テキーラの規定上限いっぱいのアルコール度数55度のテキーラは、アルコールの強さよりも凝縮したアガベ感がガツンと主張してくる逸品です。
9位エル・フォゴネロ アネホ
引用元: Amazon
ブランド | エル・フォゴネロ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 アマティタン地区 |
蒸溜所が二日酔いしないことを保証しているテキーラ
1996年創業の比較的新しいブランドながら、伝統的で複雑な味わいで人気のテキーラブランドです。名前の由来は「火夫」。祖父が「火夫」として働いていた蒸溜所のテキーラよりも美味いテキーラを作りたいという思いをブランド名に託しています。
複雑でビターな味わいが特徴で、蒸溜時に特に注意を払い「二日酔いしないことを保証」という珍しいキャッチフレーズを掲げています。
オススメはビターさがより際立つアニェホ。スイーツなどと合わせてゆっくり嗜むのも一興です。
10位ドン・フラノ ブランコ フエルテ
引用元: Amazon
ブランド | ドン・フラノ |
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アルコール度数 | 50% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地地方 テキーラ地区 |
老舗蒸溜所が作る伝統と先進性を兼ね備えたテキーラ
テキーラ村御三家と呼ばれるオレンダイン家の流れを汲むテキーラ村のテキレーニャ蒸溜所で作られるテキーラ。この蒸留所は伝統的な製法を守りつつも独自の酵母の組み合わせで発酵を行ったり、蒸溜前後のカット部分を多めにとったり、テキーラでは主流ではないフレンチオークの樽を作るなど、個性的かつ高品質なテキーラを作っています。
一番のオススメはハイプルーフ(50度)ブランコのフエルテ。ずっしりとアガベ感を湛えたこのブランコはストレートでもロックでも楽しめます。
11位エラドゥーラ プラタ
引用元: Amazon
ブランド | エラドゥーラ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 アマティタン地区 |
150年の歴史を持つ老舗蒸溜所が作るプレミアムテキーラ
筆者が最初にテキーラにはまったのがこのエラドゥーラ。恐らく日本に最初に入ってきた100%アガベテキーラのひとつではないでしょうか。
幸運を暗示する馬蹄のデザインで有名なこのブランドは、テキーラの黎明期から最高のブランドのひとつとして歴史に名を残してきました。蒸溜所はアシエンダ(荘園)と呼ばれる蒸溜所、アガベ畑、従業員の住居からなる、さながら小さな街のようになっています。
一番のオススメはプラタ(ブランコ)。ブランコは一般的には樽熟成はしないのですが、このテキーラは45日間だけ樽熟成を施しており、ブランコ特有の角がとれたまろやかな味わいは初心者にも飲みやすくオススメです。
アメリカ人気No.1の100%アガベテキーラ
パトロンは創業30年ほどの新しいブランドながら、アメリカでは100%アガベテキーラのトップシェアを誇る大人気ブランドです。
蜂蜜のような、と形容されるこのテキーラは、肥沃な大地で育った糖度の高い大きなアガベを使用。熟成樽にもこだわりスムースでありながら複雑な香りと味わいのテキーラを造り上げてます。タオナを使ったラインとシュレッダーを使ったラインのふたつで作ったテキーラをブレンドして作っているのも大きな特徴です。
その中でもアニェホは3種類の樽で熟成させた逸品。複雑でふくよかな味と香りが楽しめます。タオナライン100%で作っているサブブランド「ロカ・パトロン」もオススメです。
13位ドン・フリオ レポサド
引用元: Amazon
ブランド | ドン・フリオ |
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アルコール度数 | 38% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 アトトニルコ地区 |
甘くスムースな味わいが人気の元祖プレミアムテキーラ
より深くアガベの皮を剥くことでテキーラ特有の絡みや苦みを排し、製造工程も徹底的にこだわることでスムースでエレガントな新しいテキーラを作り出し、プレミアムテキーラの潮流を最初に作り上げたと言われているのが、このドン・フリオ。
原酒である「ブランコ」のスムースな味わいもさることながら、樽熟成によってテキーラの甘さを最大限に引き出した「レポサド」「アニェホ」の味わいも定評がありますが、オススメはラインナップの中でも最も古くから作られている「レポサド」。テキーラの歴史に大きな影響を与えたドン・フリオの原点と言える1本です。
14位クエルボ 1800 アネホ
引用元: Amazon
ブランド | クエルボ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 テキーラ村 |
老舗ブランドのホセ・クエルボが作る上質な100%アガベテキーラ
世界で一番飲まれているテキーラと言われているのが「クエルボ・エスペシャル」。その上位ブランドとして位置づけられているのがこの1800。ラ・ロヘーニャ蒸溜所で初めてテキーラのオーク樽熟成を行ったと言われる1800年にちなんでつけられたブランド名です。
肥沃な土地で大きく育てたアガベをアメリカンオークの新樽で熟成したテキーラは、樽感がしっかり感じられる上質で複雑な味わい。安価で飲みやすいクエルボ・エスペシャルとは一味も二味も違う、クエルボブランドの本気が伺える逸品です。クエルボは苦手…というイメージを持っている方にはぜひ一度飲んでほしいテキーラです。
15位グランオレンダイン アネホ
引用元: Amazon
ブランド | オレンダイン |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 テキーラ村 |
テキーラ村御三家の一角、オレンダイン家が作る最上級ブランド
テキーラ村御三家のひとつに数えられるオレンダイン家直系のドン・エドゥアルド・オレンダイン・ゴンザレスによって1926年に設立されたオレンダイン蒸溜所。その最上級ラインナップがグランオレンダインです。
自社農園のアガベのみを使用し、テキーラでは珍しい三回蒸溜を採用し複雑ながらスムースな味わいに仕上げています。
既定の1年を大幅に超える30か月熟成を施したアニェホは、長期熟成ならではの深い味わいが秀逸です。
16位カー テキーラ レポサド
引用元: Amazon
ブランド | カー |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 700ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 テキーラ地区 |
ガイコツをモチーフでコレクターズアイテムとしても人気
カラベラ(ガイコツ)を模したボトルが特徴的なテキーラ。メキシコのお盆である死者の日(11月1日~2日)をモチーフにして作られたこのボトルは、コレクターズアイテムとしても人気を集めています。しかしながら、その見かけとは裏腹に中身は本格的なテキーラ。ちなみにブランド名「カー」の意味は「人生」です。
オススメはもっとも奇抜なデザインのレポサド。古いボトルには度数55%のものもあるので、バーで注文する時にはご注意を。
17位サウザ オルニートス ブラックバレル
引用元: Amazon
ブランド | サウザ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 テキーラ村 |
テキーラ村御三家に数えられるサウザが作り出した樽熟成の極み
サウザといえばテキーラ村御三家に数えられるサウザ家が創立したテキーラブランドですが、実は現在はビーム サントリー社配下で日本とも縁が深いです。
そのサウザから限定で発売された「ブラックバレル」と名付けられたアニェホは、その名に違わない圧倒的な樽感をまとったテキーラ。
その正体はアニェホの規定である12か月熟成を施したあと、さらにタイプの違う樽で2回、計6~7か月ほどの追加熟成を施した珍しいテキーラです。現在日本では終売しているため、酒屋さんで見つけたらぜひ確保しておきたい1本です。
18位カーサミーゴス アネホ
引用元: Amazon
ブランド | カーサミーゴス |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 ヘススマリア地区 |
ジョージ・クルーニーが立ち上げた人気ブランドの逸品
俳優のジョージ・クルーニーが友人とふたりで立ち上げたことで知られるテキーラブランド。ブランド名は家を意味するカーサと友達を意味するアミーゴを組み合わせた造語だそうです。
2017年に大手酒造会社であるディアジオに当時のレートで1100億円でブランドを売却したことでも注目を浴びました。
テキーラの味わいはスムースで飲みやすく、初心者にも打ってつけです。
オススメは甘さとスムースさが際立つアニェホです。
19位カサノブレ レポサド
引用元: Amazon
ブランド | カサノブレ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 テキーラ地区 |
世界的なギタリストが感銘を受けた高貴なテキーラ
アメリカのギタリスト、カルロス・サンタナ氏がそのこだわりの製造工程と味わいに感銘を受け、共同オーナーに名乗りをあげたと言われているのが、このカサ・ノブレ。
10か月以上栽培したオーガニックアガベを使い、蒸溜回数も規定より多い3回行うことでクリアな味わいに仕上げ、熟成樽もテキーラでは珍しい高価なフレンチオークを使うなど、その細やかなこだわりが独特の味と香りを作り出しています。
中でもレポサドは364日熟成というアニェホの一歩手前ギリギリの長期熟成を施しているワンランク上の逸品です。
20位13(トレセ) プラチナ
ブランド | 13(トレセ) |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 アランダス地区 |
ブランコのみに特化しアガベの味わいを追求したテキーラ
一般的なテキーラブランドでは樽熟成されていないブランコをベースとして「レポサド」「アニェホ」などの熟成したものも取り揃えていますが、このブランドは「ブランコ」のみという硬派なラインナップが特徴です。
アルコール度数35度の「スアベ」、40度の「オリヘン」、50度の「プルーフ」、2か月未満の樽熟成を施してまろやかに仕上げた40度の「プラチナ」、そして3種のフレーバーテキーラを加えた全7種がラインナップされています。
オススメはもっともアガベ感が味わえる「プルーフ」。同ブランドの他のテキーラとの飲み比べも一興です。
21位アガベブーム ブランコ
ブランド | アガベブーム |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 バジェス地方 テキーラ地区 |
テキーラ史上最高にポップなボトルデザイン
ぱっと見テキーラとは思えないポップなデザインのボトルに、ブランドロゴのメタルバッチやアガベの刺繍飾りなどのおまけアイテムもついていて、テキーラに悪い印象を持っている人のイメージを変えるのにうってつけのテキーラです。
ボトルのポップなイメージとは裏腹に、中身はテキーラ村にあるデル・バジェ蒸溜所で作られた100%アガベの本格派。異なる地域のアガベをブレンドして作られており、軽やかな飲み口がテキーラ初心者にもオススメです。
メキシコの先住民族の祭司の名前を冠したお洒落なテキーラ
ブランドネームになっている「マラカメ」とはメキシコの先住民族であるウィチョル族の祭司の名前。ボトルネックにはウィチョル族の伝統工芸品であるビーズ飾りがかけられているのがポイントです。
お洒落なボトルに詰められたテキーラは、発酵にシャンパン酵母を使っている華やかな仕上がり。樽熟成したレポサドやアニェホも人気がありますが、まずはシャンパン酵母由来のミルキーな香りを一番感じられるブランコをオススメしたいです。
23位コラレホ 99,000 オラス アネホ
引用元: Amazon
ブランド | コラレホ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ グアナファト州 ペンハモ地区 |
世界78カ国で親しまれているグアナファト州を代表するテキーラ
テキーラの生産が認められている州は5つありますが、そのほとんどはテキーラ村があるハリスコ州で造られています。そんな中、コラレホはグアナファト州で作られているちょっと珍しいテキーラブランドですが、世界78カ国で親しまれているほど知名度があります。
そんなコラレホの中でも特にオススメなのが99,000オラス。「99,000時間」という意味で、アガベの植え付けからボトリングまでにかかる時間をそのまま名前にしています。
テキーラの原材料となるアガベは最低でも生育に5年かかると言われており、その永き年月に思いを馳せながら飲むのにうってつけのテキーラです。
テキーラ村から遠く離れたタマウリパス州で作られるテキーラ
テキーラの生産が許されている州のうち唯一、テキーラ村があるハリスコ州とは隣接していない、タマウリパス州で作られているテキーラ。このテキーラを作っているゴンザレーナ蒸溜所のオーナーが元大統領の家系であることから、この地がテキーラ生産州に含まれている理由を勘繰る声もありますが、そんな噂を吹き飛ばすような素晴らしい品質です。
アニェホの規定を大きく超える2年半もの熟成を施した奥深い味わいのアニェホはぜひ一度飲んでほしい逸品です。
25位ドン・ティンボン レポサド
ブランド | ドン・ティンボン |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 1750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 |
圧倒的な存在感を放つユニークなデザインの大容量ペットボトルテキーラ
太っちょのメキシカンのおじさんの形をしたユニークなボトルが目を引くテキーラ。さらに、絶妙な位置につけられた蛇口、スクイーザーにも使える帽子……飾っておきたくなるポイント満載の一品となっています。しかし、中身はしっかりと造られた100%アガベのテキーラです。
特にレポサドはアメリカンホワイトオークで3か月間熟成を施した軽めで飲みやすい仕上がり。1.75リットルと大容量なので、大人数のパーティーなどでも大活躍してくれます。
26位ムチャ・リガ インヴィクト(アネホ)
引用元: Amazon
ブランド | ムチャ・リガ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ソナ・セントロ地方 ファナカトラン地区 |
メキシコ名物ルチャリブレのマスクの形をした本格派テキーラ
ルチャドール(プロレスラー)のマスクを模した多面形デザインがかっこいいこのブランド。ブランコは「期待のルーキー」、レポサドは「型破りなヒール」、そしてアニェホは「生けるレジェンド」とそれぞれにキャラクター付けもされている楽しいコンセプトです。
このテキーラを作っているファナカトラン蒸溜所は、もともとテキーラを作っていなかった地域に2007年に設立され、地域の住民を雇用することでテキーラ造りによる地域発展を取り組んでいる実直な蒸溜所です。もちろんテキーラも丁寧に作られた本格派で、多くのファンに支持されています。
オススメは生ける伝説「インヴィクト」。バーボンの中古樽で16ヶ月間熟成されたテキーラは、ベテランの老獪さを彷彿とさせる複雑な味わいです。
27位エスポロン レポサド
引用元: Amazon
ブランド | エスポロン |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 アランダス地区 |
カラベラデザインが可愛い本格的な安ウマテキーラ
エスポロンは「拍車をかける」という意味。ボトルのラベルには拍車をかけているカラベラ(骸骨)が描かれていて可愛いです。ブランコ、レポサド、アニェホでデザインが異なるのもコレクター魂を揺さぶります。
本場では本格的ながら低価格帯で美味いテキーラのひとつとして人気があり、日本ではまだ輸入が始まったばかりで知名度は高くありませんが、今後に期待のブランドです。オススメはコストパフォーマンスもよくどんな飲み方でも楽しめるレポサドです。
28位アラクラン エクストラアネホ
引用元: Amazon
ブランド | アラクラン |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 ヘススマリア地区 |
サソリをモチーフにした新進気鋭のテキーラ
設立が2010年という比較的新しいテキーラブランドであるアラクラン。ボトルはシンプルながら個性的な形状を採用しており、ブランド名の由来でもあるサソリのマークが刻まれているのが印象的です。
黒いボトルのブランコも人気ですが、やはり一番のオススメは40ヶ月の熟成を施したエクストラアニェホ。私の知る限り、日本で最も安価なエクストラアニェホだと思います。手軽に長期熟成のテキーラを試してみたいという方への入門編として最適です。
29位アハトロ ディーヴァ
引用元: Amazon
ブランド | アハトロ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 ジーザス・マリア村 |
ピンク色をした珍しいブランコテキーラ
アハトロとは「牛、あっち行け」の意味。ボトルには闘牛のデザインが施されて、円を4等分したような奇抜なデザインが印象的です。
アハトラの中でもディーヴァ(女神)は、ピンク色をした異色のブランコ。ほとんどのブランコは樽熟成が施されませんが、このディーヴァは赤ワインの中古樽を使って2ヶ月未満の樽熟成を施しているため、樽の内側から染み出た赤ワインの成分が他のブランコにはない鮮やかな色と華やかな味わいをもたらしています。
30位ドン・アルバロ ブランコ
引用元: Amazon
ブランド | ドン・アルバロ |
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アルコール度数 | 40% |
内容量 | 750ml |
生産地 | メキシコ ハリスコ州 ロスアルトス地方 |
べジーな香りが印象的なオーガニックテキーラ
テキーラ業界でも最近増えてきているオーガニック認証をいち早く取り入れてきたブランドです。ブランドの名前になっている創業者のアルバロ・チェトは代々メキシコでワイン造りを手掛けている大手ファミリーの末裔で、その技法がテキーラにも生かされているとのこと。
ブランコはこのテキーラの大きな特徴のひとつであるべジーな香りがしっかりと感じられ、香りが立つソーダ割りなどで飲んでも楽しいテキーラです。
なおレポサドは友人への感謝の気持ちを込めて「ブエン・アミーゴ(素晴らしき友)」という名前で発売されているので要注意です。
あとがき
今回は各ブランドから一つずつピックアップしてご紹介しましたが、ほとんどブランドで「ブランコ」「レポサド」「アニェホ」「エクストラアニェホ」などの熟成度の違うラインナップが複数用意されています。同じブランドで熟成クラスが違うものを飲み比べたり、違うブランドで同じ熟成クラスの同じものを飲み比べたりして楽しむことも可能です。ぜひいろんなブランドのいろんな熟成クラスのテキーラを味わって、お気に入りを見つけてください。
スペイン語で乾杯の時には「サルー(Salud)」と言いますが、この言葉は「健康」という意味も持っています。品質のよい100%アガベテキーラは「悪酔いしない」「二日酔いにならない」とよく言われます。私も30年近くテキーラを飲んでいますが、悪酔いしたことも二日酔いになったことも一度もありません。
ぜひ皆さんもこのランキングを参考にして、100%アガベテキーラの美味しさと素晴らしい酔い心地を体験してみてください。
伝統を守りながら進化を続ける蒸溜所で、日本人テキーラ職人が造る本格派テキーラ
TBS系「クレイジージャーニー」で一躍有名になった日本人初のテキーラ職人・景田哲夫氏が手掛けるテキーラ。伝統的な製法を守りながら進化を続けるこのブランドは、近年日本だけでなくメキシコやアメリカでも高い評価を得ています。
小さな蒸留所で丁寧に作られたテキーラは原材料のアガベをしっかり感じることができ、テキーラ初心者からマニアまで楽しめる逸品です。
中でも「プラタ」と名付けられた特別なブランコは、生産ロット単位でレシピに変更を加え試行錯誤しながらより美味いものを目指して作られている、現在進行形の最上級のテキーラです。
通常、蒸溜後に加水をしてアルコール度数を40%前後に調整するのが一般的ですが、この「プラタ」は蒸溜したものをほぼ無加水でボトリング。テキーラの原材料であるアガベの香りと味わいをもっとも感じられる1本と言って過言ではないでしょう。
カスカウィンには、「プラタ」のほかに、38度に加水調整されたレギュラーの「ブランコ」、タオナ搾汁を使った「タオナブランコ」と3種類のブランコがあり、飲み比べることでブランコテキーラの奥の深さを感じることができます。