最高評価
(4人の評価)
「面白い洋画ランキング」で最も高い評価を得ています。
全 1 件を表示
以前、NHKで2回ほど放映していると記憶しています。主にタイ最南端のイスラム社会の村テーパーが舞台で、貧しい父子家庭に育ったフーヤンの物語。稼ぎ手である父が大怪我をして、やむを得ず手を染めた危険な仕事とその仲間たち、ガールフレンドのミンピーとの微笑ましい交友関係。特に優れた映画技術が使われているわけでもなく、特にストーリーが優れているわけでもないと思いますが、心を打つこの不思議な余韻は何でしょうか。厳しい貧しさと悲惨な顛末があり、タイの暗い一面が照らし出され、根本的な解決は見られないままであるにもかかわらず、鑑賞後感が爽やかで好印象なのは、随所に現れる美しいシーンたち、生き生きとした人々の表情、ミンピーと花の存在、他人に対する優しさと気遣い、家族のために頑張る幸せ、仲直りをする勇気、ささやかな希望、それらを支えて全編に流れる軽やかで素敵な音楽たちのお陰でしょうか。タイ国の中にあるイスラム社会の様々な姿も見られ、ムスリムでありながら得がたく素晴らしいタイ人気質も感じられました。タイ人気質?・・・これだ、と思いました。変えられない苦しい現実はありながら、まあ何とかなるだろう、小さな希望を見付けて楽しくやろうじゃないか、といった素晴らしいタイ人気質・・・、厳しい現実のもっと根底にあるこのタイ人気質こそが、この映画を人の心を揺さぶる名作に仕上げているのではないでしょうか。ミンピーに何になりたいかと問われ、良い人になりたい、職種は問わない、家族を養えればいいんだ、と答えるフーヤンの真っ直ぐで美しい人格に更に心を打たれました。個人的に、恋敵であるナカーにも共感する部分があり、男らしい一面を持つその生涯を可哀そうに思いました。いずれにせよ、こんな心に沁みる映画であるにもかかわらず、現在ソフトは販売されておらず(かつてVHSでは出ていましたが)観る機会がないのが残念です。はっきり言います。これは間違いなく隠れた名作です。
古き良き洋画ファンさんの評価
バック・トゥ・ザ・フューチャー
タイタニック(1997年)
ショーシャンクの空に(映画)
レオン(1994年)
ホーム・アローン(映画)
ハリー・ポッターと賢者の石(映画)
ターミネーター2(映画)
ボヘミアン・ラプソディ
アベンジャーズ エンドゲーム
天空の城ラピュタ
ダークナイト(2008年)
プラダを着た悪魔
君の名は。
スタンド・バイ・ミー(映画)
芸能人・著名人>俳優・女優
歴代女優ランキング
好きな女優は?
イケメン俳優ランキング
イケメンだと思う俳優は?
エンタメ>エンタメその他
Netflixオリジナル作品ランキング
おすすめのNetflixオリジナル作品は?
エンタメ>アニメ・漫画
面白い神アニメランキング
おすすめの面白いアニメは?
歴代俳優ランキング
好きな俳優は?
ディズニー映画ランキング
おすすめのディスニー映画は?
クレヨンしんちゃん映画ランキング
おすすめしたいクレヨンしんちゃん映画は?
ドラえもん映画ランキング
おすすめのドラえもん映画は?
エンタメ>映画
面白い邦画ランキング
おすすめの邦画のタイトルは?
タイ映画(1985年製作)
以前、NHKで2回ほど放映していると記憶しています。
主にタイ最南端のイスラム社会の村テーパーが舞台で、貧しい父子家庭に育ったフーヤンの物語。
稼ぎ手である父が大怪我をして、やむを得ず手を染めた危険な仕事とその仲間たち、ガールフレンドのミンピーとの微笑ましい交友関係。
特に優れた映画技術が使われているわけでもなく、特にストーリーが優れているわけでもないと思いますが、心を打つこの不思議な余韻は何でしょうか。
厳しい貧しさと悲惨な顛末があり、タイの暗い一面が照らし出され、根本的な解決は見られないままであるにもかかわらず、鑑賞後感が爽やかで好印象なのは、随所に現れる美しいシーンたち、生き生きとした人々の表情、ミンピーと花の存在、他人に対する優しさと気遣い、家族のために頑張る幸せ、仲直りをする勇気、ささやかな希望、それらを支えて全編に流れる軽やかで素敵な音楽たちのお陰でしょうか。
タイ国の中にあるイスラム社会の様々な姿も見られ、ムスリムでありながら得がたく素晴らしいタイ人気質も感じられました。
タイ人気質?・・・これだ、と思いました。
変えられない苦しい現実はありながら、まあ何とかなるだろう、小さな希望を見付けて楽しくやろうじゃないか、といった素晴らしいタイ人気質・・・、厳しい現実のもっと根底にあるこのタイ人気質こそが、この映画を人の心を揺さぶる名作に仕上げているのではないでしょうか。
ミンピーに何になりたいかと問われ、良い人になりたい、職種は問わない、家族を養えればいいんだ、と答えるフーヤンの真っ直ぐで美しい人格に更に心を打たれました。
個人的に、恋敵であるナカーにも共感する部分があり、男らしい一面を持つその生涯を可哀そうに思いました。
いずれにせよ、こんな心に沁みる映画であるにもかかわらず、現在ソフトは販売されておらず(かつてVHSでは出ていましたが)観る機会がないのが残念です。
はっきり言います。これは間違いなく隠れた名作です。
古き良き洋画ファンさんの評価