1分でわかる「中国映画」
高度経済成長以降から映画市場が発展
国土・人口ともにアジア最大を誇る中国。マスメディアの厳しい検閲があることに加え、予算不足で国際的な配給手段がないことで映画に関しては遅れをとっていました。しかし、1980年代の高度経済成長以降から映画市場が急速に拡大し、映画の制作本数がアメリカと肩を並べるまでになります。とくに歴史ものや、武侠(武術に長け、義理を重んじる人々)を描いた映画に定評があり、ハリウッド進出を狙った作品では、スケールの大きさを目の当たりにすることができます。未だに発展し続けている中国映画市場。ハリウッド級の大型作品以外にも名作がまだ埋もれていたり、これから才能ある監督が生まれたりと全世界から期待が寄せられています。
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人気No.1のハリウッド映画は?
中国の文化大革命という大きな波に翻弄されたひとりの京劇役者の人生を描く、その静かな迫力と熱量がとにかくすごい。
幼い頃に母親によって京劇の劇団に売られてしまった少年が、厳しい訓練を経て女形として大成する物語です。同じ劇団で育った青年への叶わぬ恋や、文化大革命に巻き込まれる様子がとにかくものすごい勢いで描かれています。とくに文革で荒れる時代の描写は、画面の向こうから当時の熱気や人々の怒号がリアルに感じられるほどの迫力です。
大学生のころ、何気なく視聴覚室でみつけたこのDVDを手に取り、観終わったあとは衝撃でしばらく席から立ち上がれませんでした。そのくらいエネルギーのある作品です。決してハッピーエンドではないのに、鑑賞後は不思議な満足感を得られるのもポイントです!
こぼさん
1位(100点)の評価