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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーの詳細情報
制作年 | 1984年 |
---|---|
上映時間 | 98分 |
監督 | 押井守 |
メインキャスト | 古川登志夫(諸星あたる)、平野文(ラム)、神谷明(面堂終太郎)、杉山佳寿子(テン)、島津冴子(三宅しのぶ)、鷲尾真知子(サクラ)、田中真弓(藤波竜之介)、千葉繁(メガネ)、村山明(パーマ)ほか |
主題歌・挿入歌 | 愛はブーメラン / 松谷祐子 |
制作会社 | キティ・フィルム、スタジオぴえろ |
公式サイト | - |
参考価格 | 4,757円(税込) |
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(うるせいやつらツー ビューティフルドリーマー)は、高橋留美子原作『うる星やつら』の劇場版オリジナル長編アニメーションの第2作。1984年2月11日に東宝系で公開された。同時上映は『すかんぴんウォーク』(大森一樹監督、吉川晃司主演)。 (引用元: Wikipedia)
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純粋とはこういうことか…
うる星やつら、原作を知らなくても大丈夫です。もちろん原作を知っていた方がもっと楽しめるのですが、ラムちゃん(ポスターの女の子)が宇宙から地球にやってきた女の子で、ピカチュウみたいに電撃が出せることさえ知っていれば大丈夫です。
本作はいわゆる「ループもの」で、時間が繰り返してしまう物語の元祖とも言われています。
文化祭前日、泊まり込みで準備をする高校生の日常が、本人たちの気がつかないところで繰り返してしまう物語です。一体なぜ、なんのために、誰のために繰り返しているのか。
そして、その繰り返す日々の奥から見えてくるラムちゃんの純粋さに、なんて尊いのだ…と涙することでしょう。
純粋やピュアという言葉、なんとなくニュアンスで感じていた意味を、本作で深く理解できると思います。
タイトルのビューティフル・ドリーマーの意味に気がついたとき、また涙がこぼれ落ちるはず…。ハンカチを準備してご覧ください。
人は誰の夢を生きているのか
とあるNHKの番組で紹介されているのをきっかけに観てみようと思い視聴。その際は80年代のバブルとその末路をいち早く予知し映像作品として表現したものと紹介されており、実際その時代の空気を感じる描写も多く、面白い作品だと思ったが、観ていく内に
「これは20年代の我々も他人事ではないのではないか?」
と思うようになった。
現代はネット社会。その台頭にはSNSがある。X、Instagram、YouTube、TikTok...形は様々だがおおよそ共通する点がある。そこには「他人の生活」「他人の生き方」「他人の夢」があり、それに「いいね」を付ける、というシステムが存在する。時にSNS離れをしたいと考える私は、YouTubeなどでSNSの問題点を調べることがあるのだが、そこにはだいたい「メンタルヘルスへの悪影響」といったものがある。煌びやかな生活、食事、生き方、生き様、夢... そんな“他人”の日々に飲まれる人が多くいるのだ。知らず知らずのうちに、SNSという環境は他人と自分を比べる所になり、大体自分が劣り、自己肯定感が下がる。その事実から目を逸らしたいが、現実の生活に戻ると自分のボロが社会で露呈してしまう。そのために自己を必死に抑え、失い、そしてまたSNSへ帰り、そしてまたいつものように誰かの生活を覗き、嫉妬の渦へ飲まれていく。
あの時代から今日まで、人は変わらない、変わろうと本気で思い行動しない限り変われないということを痛感する、現代人批判を強く感じられる作品だった。
テレビアニメのうる星やつらと一味違う不思議な雰囲気が好きです。
幼いころに視聴して、なんじゃこりゃ?と強烈な印象が残っている映画です。
テレビアニメではドタバタギャグの多いうる星やつらですが、かなり雰囲気が違います。哲学的な深く考えさせられるテーマを扱いつつラムちゃんの可愛さは健在です。見ていると何が現実なのか夢なのか分からなくなる不思議な忘れられない映画です。
零一☆さんの評価
80年代屈指の傑作
風の谷のナウシカ、劇場版超時空要塞マクロスと並ぶべき、80年代日本アニメ映画の代表的傑作にして、押井守監督の出世作。
鳴物入りだった他の2作に比べれば遥かに低予算で作られた、ただの夏休みの賑やかし映画だったはずが、監督の演出手腕一つでシュールさと不条理さをスラップスティックコメディに詰め込んだ世紀の傑作に化けたと言う正にカリスマ的作品。
そして原作完全無視の展開に原作者髙橋留美子先生が激怒したことでも有名な作品。
まーしゃーなしだわな。
けれど、数あるうる星やつらシリーズの中でも抜きん出て、燦然と輝く傑作なのは間違いない。〔と言うか他はゴミ?〕
根拠はありませんが、後にハリウッドのヴァンホーヘン監督がW.ギブスンのトータルリコールを映画化〔旧版〕した際には、このビューティフルドリーマーの演出技法をパクったんじゃないかと疑ってます。
もあ & SULBY-GPさんの評価
儚さ
「夢の中」に放り込まれてしまったいつもながらの登場人物が様々な騒動を引き起こしながらも、作品に漂う「儚さ」や「寂寥感」が”芯”となっていて、単なるラブコメアニメを超えた印象を与えてくれる。
SAMさんの評価
最もポップな押井作品
日本のアニメの一つの潮流を作った作品と捉えてもいいと思う。あの浮かれた80年代初頭において「うる星やつら」を素材に、純文学や郷愁を誘う描写で随所に味付けをして。押井守が調理。金字塔の作品と言える。
nさんの評価
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多分一生好きなんだろうなあ、という作品
“ラムちゃん”達が繰り広げるドタバタSFラブコメディでお馴染み「うる星やつら」の劇場版2作目、毎年夏になると無性にみたくなる作品です。
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や「イノセンス」の押井守氏が監督を務めた本作は、同じく同氏が監督を務めた劇場版1作目やそれ以外の劇場版と比べても、かなりの異彩を放つ、独特の世界観が展開されています。
あまりにも有名すぎて、少し調べるだけで都市伝説的な噂から考察、様々な賛否両論の感想も見つけることはできますが、ここで個人的にオススメしたいのは、年齢が変わる度に感想が変わる本作の多面的な点です。
小さい頃は少し不気味で怪しく、でもどこか惹きこまれる作品だとぼんやり感じていたのが、高校大学生くらいになると全体に散りばめられた隠喩やSF要素等の深みが味わえるようになってくる。
そして大人になってみると、学生生活のドタバタやモラトリアムへのノスタルジーを感じながら鑑賞自体がまるでタイムトリップのようになってくる。…といった具合に、多分一生好きなんだろうなあ、と思える作品です。
本作から影響を受けたアニメ作品も沢山あるので、その参照元を探ることもできます。どんな年代の方でも楽しめますが、欲を言えば未見の方は高校・大学生までに一度、鑑賞してみていただきたいです。
アニメウォッチャー
小新井 涼さん (女性・30代)
2位(90点)の評価