1分でわかる「ボールペン」
70年以上前にイギリスで考案された、ボールペン
学校やオフィスなどのシーンで、メモや書類の作成には欠かせない筆記用具・ボールペン。その歴史は1943年と古く、ユダヤ系ハンガリー人のビーロー・ラースローよって開発されました。当時は材質が悪く実用には向かなかったためブームにはなりませんでしたが、1950年代からは液漏れしにくく字が書きやすい油性ボールペンが誕生。そして、発色性に優れた水性ボールペンや、なめらかな書き心地のゲルインクボールペンなどの後発品によって普及し現在に至ります。
ボールペンに使われるインクの種類
ボールペン選びの際にチェックしておきたいのが、使用されているインクの種類。それぞれがもつインクの特性や書き心地が異なるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。
油性インク
油性インクは、水濡れや色あせに強いことが特徴です。長期間保存するのに向いており、履歴書や公文書を書く際に適しています。なかでも、「ドクターグリップ」(パイロット)や「ビクーニャEX2」(ぺんてる)のような“低粘度油性インク”の商品は、軽い書き心地で人気を集めています。
水性インク
筆圧が弱めでもサラサラと書けるのが水性インク。乾きが遅く滲みやすいという欠点がありますが、色の種類が豊富で裏写りしにくいタイプです。おもに長い文章を書く際やカラーイラストを描く際に適しています。代表的な商品には「LAMY safari ローラーボール」(LAMY)や「クラシック センチュリー」(CROSS)などがあります。
ゲルインク
ゲルインクは、油性と水性の良いところどりをしたインクのこと。滲みにくく、スムーズな書き心地が特徴です。また、発色性に優れカラーバリエーションも豊富なため、さまざまな用途に使用が可能。「サラサクリップ」(ゼブラ)や、「ボールサインノック05」(サクラクレパス)などが該当します。
熱消去性インク
「フリクション」(パイロット)や「ユニボール R:E」(uni)などの、書き間違えても擦って消せる熱消去性インクのボールペンも大人気。熱で消えてしまうため、履歴書や重要文書には適していませんが、消しカスが出ないためメモやノートをとる際には重宝されます。
プレゼントにおすすめな高級ボールペン
文具メーカーの商品以外にも、高級ブランドから販売されているボールペンも存在します。「マイスターシュテュック ゴールドコーティング クラシック ボールペン」(モンブラン)、「CRYSTALLINE ボールペン」(スワロフスキー)、「カラーブロック ボールペン」(ケイト・スペード)などがあり、デザインがおしゃれでギフトとしても人気を集めています。