劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトがランクインしているランキング
感想・評価
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死と再生
2018年のTVアニメ、2020年の総集編と続く「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」シリーズの完結編。一貫して描いたのは「死と再生」だ。
人間は堕ち続ける。どこまでもどこまでも堕ちていく。失敗や不安、慢心、嫉妬...そこから挫折して自分の殻へ閉じこもってしまう。だがそこから這い上がることができる希望が必ずどこかにあり、自身の「死」に抗い足掻くそこに人間の美しさと生き甲斐を感じられる。その美しさにフォーカスを当て、人生という名の舞台を生きる舞台少女の底知れぬ熱情を描いてきた。
その集大成が本作だ。
18歳という人生最大の岐路に立つ舞台少女たちの欠けているものとは何か、何が彼女らを夢へと駆り立てるのか。そして「自分」とは何なのか。それぞれがそれぞれにしかない答えを探す最後の旅が始まる。まさに「卒業公演」といったものとなっている。
一言で言えば「卒業」や「旅立ち」といった非常に単純なテーマだが、本作はそれをダイナミックかつ狂気的なアニメーション作品へと見事に昇華させている。
日本語の美しさを活かしたダブルミーニング又はトリプルミーニングの言葉たちや、舞台少女らの激情を舞台装置という形でダイナミックに豪華絢爛に美しく魅せる映像表現はあまりにも面白すぎる。所謂「第四の壁」を超えるメタフィクショナルな表現はネタバレになるため言わないが、この「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」が“絶対に”劇場でしか完成しない理由が詰め込まれており、最高の映像体験及び映画体験を堪能することができる。
先述した「死と再生」も「上昇」と「下降」という形で描かれており、少女たちの心の機敏が繊細に表現されている。
制作陣はこれほどまでの激情を劇場版の、それも完結編としてよく最後までまとめ上げたものだと心の底から感動した。可能ならTVシリーズから観ていただきたいが、この劇場版からでも是非喰らっていただきたい。
私たちはもう舞台の上
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眩しかった青春に決着を
今回はもう感想じゃなくて5回目の視聴、2回目の観劇をした者の駄文of駄文、Top of 駄文をつらつら書くだけとなります。詳細な感想、魅力については「面白い映画ランキング」にある方の文をご一読ください。
でまあどうだったかと言いますと心・脳ボッロボロのズッタズタ。そして思ったより「衝撃」が足りない。そんな感じでした。じゃあ私は劇スに飽きたのか?劇スを嫌いになったのか?
そうではありません。そんなわけありません。
じゃあ何なんだろうと考えてたどり着いた結論は「もう私はすでに劇スを魂に完全に刻みきっていた」ということでした。そりゃまああんな台詞すらすら言えるし、脳内上映は数えきれないくらいしたし、映像の快楽と至高の映画体験の威力はもう十二分に浴びたと言って良い。“台詞はとうに馴染んでいる”んです。
知っていました。私は一刻も早く自分という役で自分事の舞台を、人生を生きていかなければならないことを。その覚悟がいつまで経っても決まらず、1年以上劇スに執着し続けていました。でももう、征かなければならないと、今回はっきりと自覚しました。
数えきれないほどのおやつを与えてもらいました。数えきれないほどの輝きを、感動を、夢を、希望を、可能性をいただきました。
もう迷いはありません。征きます。私だけの舞台へ。なります。夢を創る者に。
あとエルドラドも引きずりっぱなしなので早く完結させます。
最後に
やっぱりどうしても、2024年5月31日、あの劇場で18歳の時に観劇した劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトは本当に本当に
眩しかった…………
アニメ好きなスライムアイコンの人
Kekeさん(男性・10代以下)
1位(99点)の評価