1分でわかる「岩井俊二」
映画化もされたドラマで注目を集めた、岩井俊二
岩井俊二は、1963年1月24日生まれ宮城県出身の映像監督。圧巻の映像美と繊細なストーリーで知られる彼は、1993年に監督・脚本を務めたオムニバステレビドラマ『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』で日本映画監督協会の新人賞を受賞。異例となったテレビドラマの受賞で注目を集めると、以降は監督として映画も手掛けるように。なお、同作品は1995年に映画化されています。
初の長編作品で各賞を受賞!
岩井俊二が監督をした映画作品を語るうえで欠かせないのが、初の長編作品『Love Letter(ラブレター)』(1995年)。中山美穂と豊川悦司が主演を務めたラブストーリーで、さまざまな映画賞を受賞しました。過激な暴力描写で公開延期となったショートフィルム『PiCNiC(ピクニック)』(1996年)や、作中に登場するバンドによる楽曲もヒットした『スワロウテイル』(1996年)も、人気のある作品です。
数々の名作を生み出し続ける
2000年代に入ってからも多くの話題作を手掛ける岩井俊二監督。思春期のリアルを描いた『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)や、2015年に前日譚となるアニメも制作された『花とアリス』(2004年)、原作&脚本&監督を務めた日・米・カナダによる合作映画『ヴァンパイア』(2012年日本公開)などがその代表例です。
鬱屈とした青春。CDウォークマン。
中学生のいじめ、援助交際、万引きなど、2000年頃ならではの鬱屈とした青春。
観ている間中とにかく心が痛い。
でも何度も見返してしまいたくなる不思議な魅力がある。これぞカタルシス。
あまり多くは語りたくないし、誰彼構わずおすすめしたい映画ではまったくない。
でもわたしにとっては間違いなく最高の作品です。
かるかんさん
1位(100点)の評価
見たくないのに見たい
初めて見たときにトラウマになり、それから10年以上見ることができなかった、もう2度と見たくないと思いつつ2度目を見て、またしばらく見たくないと思い、数年後にまた見る。もう見たくないのにまた見たいと思ってしまう。そんなふうに思わせるのはこの作品だけ。反論上等。映画史上最高傑作
ネコにゃんさん
1位(100点)の評価
青春のえぐさ
青春のえぐさの、美麗な映像美に伴った、正確な書き方がすばらしい。主人公は、優れた人間ではない。むしろ凡人。悪いことであげられるのは、冒頭での強盗などだが、凡人さはある苦難に立たされた際の対応に現れており、それは他の登場人物、いじめっこであるものなどにも言えることだ。もちろんリリィシュシュも例外などではない。しかし例外としてはいじめられっ子の坊主にしてしまった女の子、最後まで戦い対照的に自殺も殺人も犯さなかった。そういったことから人間についての核がこの映画では知れると思う。
アプリさん
1位(100点)の評価