思春期の若者を主軸としたストーリーに定評がある「辻村深月」。今回はそんな彼女の作品にスポットをあて「辻村深月の人気書籍ランキング」をみんなの投票で決定します。直木賞を受賞した『鍵のない夢を見る』をはじめ、国民的作品「ドラえもん」へのオマージュともいえる『凍りのくじら』や、本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』、映画化もされた『ツナグ』などの人気作品は果たして何位にランクインするのでしょうか!投票では、完結作品から新刊小説本までOKです。あなたが好きな作品も教えてください!
最終更新日: 2020/06/16
このお題は投票により総合ランキングが決定
1980年、山梨県出身の辻村深月。2004年に高校生のころに書き始めた作品『冷たい校舎の時は止まる』で、第31回メフィスト賞を受賞し、作家デビューを果たしました。その後、2006年に第27回吉川英治文学新人賞候補となった『凍りのくじら』をはじめ、『鍵のない夢を見る』(2012)や、『かがみの孤城』(2018)など、思春期の若者の繊細さや微妙な心情をとらえた作品を数多く発表しています。なかでも、2010年に発行された『ツナグ』は、第32回吉川英治文学新人賞を受賞し、2012年に映画化も果たしたベストセラー作品となりました。
幼少期から『ドラえもん』のファンだったという辻村深月。2019年3月に公開された『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の脚本、および同作の小説版を手掛けました。脚本を女性作家が単独で担当するのはシリーズ初の試みとなり、注目を集めました。
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辻村深月の作品を15作品以上読んだことがある。
辻村深月の作品を5作品以上読んだことがある。
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1位ツナグ(小説)
2位かがみの孤城
3位凍りのくじら
4位冷たい校舎の時は止まる(上)
5位スロウハイツの神様
1位ツナグ(小説)
2位かがみの孤城
3位凍りのくじら
4位冷たい校舎の時は止まる(上)
5位スロウハイツの神様
条件による絞り込み:なし
不安や苦しさがひしひしと伝わってきて涙がとまりません
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
子供だけではなく、大人でも生きにくい世の中。現代に生きるそんな孤独や不安を抱えた人には、この本には共感できる部分が多いのではないでしょうか。
一気に読み切ってしまった涙が止まらない本でした。
2018年本屋大賞を受賞した作品でとても読みやすい
最初からぐいぐいと作品の中に、鏡の中にひきこまれていく感じがしてとても面白い。内容も主人公たちの成長物語でありSFやミステリ要素もあり、さらには「いじめ」「不登校」というテーマも含んでいる、作者の魅力すべてが詰まった贅沢な一冊になっている。
全てを知ったとき、感動の波に襲われる
いじめが原因で不登校になってしまった主人公のこころ。ある日、鏡が光り、鏡の奥に入ってしまいます。そして鍵を見つけることができれば願い事を何でも叶えてくれるという狼の少女。彼女は一体なんなのか。そして集められた少年少女7人の繋がりを知ったとき、涙が止まりませんでした。ぜひ読んでほしいです。
悩んだときに読んでほしい
この本は感情移入できるとき、ものすごくできる本です。本には読む時期があると思うのですが、この本は悩んでいる中高生にぜひ読んでほしい一冊です。
最初読んだときはその時期ではなく、ふーんくらいのものだったんですが、その時期に読んだときには感情移入しっぱなしでした。
辻村深月といえばドラえもんですが、ドラえもんが特に溢れているのがこの作品です!
辻村深月といえば、ドラえもんの映画の脚本を担当するほどのドラえもん好きで有名です。いろいろな作品でドラえもん要素や、ドラえもんのコンセプトであるSF(少し、不思議)が登場しますが、こちらの作品は特にドラえもん愛が詰まっていて、まさに辻村深月!という感じです。
後味がいい
一人の女子高生について描かれている物語で、彼女の感性や考え方についてとても繊細に描かれています。そして、結末が予想外なのですが、読後感がとてもいいです。ドラえもんのひみつ道具も登場してファンタジーのような雰囲気も感じられます。
大人になってから読むとより感動できる
ザ・思春期な女子高生が主人公ですが、さまざまな悩みを抱えながら1人の少年に出会うことで成長していく物語です。母の病気と向き合うことや友人関係のごたごたなど大変なことが多く降りかかりますが、変わっていく主人公を見ると元気が出る作品だからです。
ドラえもんアイテム!!!なぜドラえもんアイテムなのかは読んでみてください
藤子・F・不二雄を崇拝する父親が失踪して5年の月日が流れ、高校生になった娘に降りかかる様々な出来事。話の流れに逆らわず、ドラえもんの道具が出てくるのもなんだかほっこりします。一言では言えないなんとも不思議なでも優しい気持ちになれる作品です。
辻村深月のデビュー作
2004年に刊行され、第31回メフィスト賞を受賞した辻村深月のデビュー作です。
高校3年生の生徒たちが主人公です。ある日突然、無人の校舎に8人の高校生が閉じ込められ、そこからの脱出を目指す物語です。
校舎からの脱出には、名前の思い出せない自殺した同級生が関わっているのではないかと考え、そこから物語が大きく動き出します。
ミステリーでありながら、ファンタジーでもある、時空を自由自在に操りながら紡がれる青春小説の体もなしていると感じます。
辻村深月さんは、まだまだお若く、これからたくさんの作品を生み出していくかと思いますが、それらを読む前にまずこの作品を読んでもらいたいです。
ちなみに、この作品は漫画化もされているので、活字では読みにくいと感じている人はまずは漫画から入ってみてはいかがでしょうか。
伝説はここから始まった!
辻村ワールドが始まった一冊です。すべてがつながっている初期作品の世界観はここがスタート。小説内には辻村深月というキャラクターが登場し、SF(少し、不思議)で最後の最後でどんでん返し、名前トリックもあり、など辻村深月といえばこれ!という特徴がぎゅっと詰まっています。
予想外の結末
男女8人の高校生が校舎に閉じ込められるところから物語が始まります。なぜ閉じ込められているのかを知るために、一人の自殺したクラスメイトを思い出さなければいけません。非現実的な設定ですが、どことなくリアルで結末は予想外でした。
衝撃のデビュー作
この本がデビュー作と知ったときは驚きました。それくらいすごく良くできた作品だと思います。
ミステリーではあるけれど、それ以上に青春だったりとか、恋愛だったりとか、いじめなどの問題だったりとか、ファンタジー要素まであるという盛沢山の本です。
デビュー作にして傑作
辻村深月さんデビュー作です。学園物のミステリーですが、設定も細かく伏線がたくさんあります。キャラクターひとりひとりに物語があり問題があり、それをしっかり解決させながら進んでいく構成が素晴らしいと思うからです。
個性的なキャラクター
辻村さんの作品はどれも個性的なキャラクターが多いように思いますが、この本は特にキャラクターがぶっ飛んでいる気がします。けれど自分から離れてしまっていないというか、感情移入してしまう部分は多いです。
展開もあっと驚くようなミステリー要素がありつつも、ハートフルで素敵です。
チョコレートケーキ、見てみたいし食べたいです。
一途に思う愛がアツイ
主人公の公ちゃんを思ってる気持ちと好きだからこそ起こす行動に共感出来るのはもちろんですが、後半のどんでん返しと怒涛の伏線回収、公ちゃんが持つ秘密とはなんなのか。スロウハイツ皆の団結力に心打たれること間違いないからです。
人間が好きになる
辻村深月さんの作品は描写が繊細で、登場人物の気持ちに寄り添っていますが、この本はとくにそうです。ひとりひとりの心情が、直接表現されてなくても、自然と察することができます。また、人間のいい部分を全体的に感じることができました。
短編ミステリーで読みやすい
『鍵のない夢を見る』は「犯罪」というテーマを扱い人間の本性、本質をあぶり出そうとする短編ミステリー集で一遍だけ読もうと思っているのに面白いから次に次にとどんどん読んでいってしまう。辻村深月は長い小説が多いがこれは長編より短編が好きな人にも読んでもらえると思う。
子育て世代には重いテーマです。
子供を授かりたくても授かることができなかった人、授かったら困ってしまうのに授かってしまった人。それぞれに色んな葛藤を抱えているし、とても深刻な問題になりかねないし、でも、現実に起こりうる問題でもあると感じました。
涙なくしては読めませんでした
子を産めなかった女性、子を手放さなければならなかった女性、両者の葛藤が手に取るようにわかる作品でした。今この時代だからこそ、女性だけではなく男性にも読んでほしい作品です。
とても考えさせられる作品
朝が来るは、不妊治療と特別養子縁組にスポットをあてた作品です。不妊治療や特別養子縁組など難しいテーマで、とても考えさせられました。今いる自分たちの環境が、あたり前だと思ってはいけないと気づかされます。
ラスト数ページで全てがひっくり返る!
主人公の自殺した同級生を探すいつき。彼は未来から来て、同級生の誰かが自殺し、自分はそれを止めるために時を遡ったと言います。いつきに協力するあすなや他の仲間たち。はたして自殺する同級生とは誰なのか。いつきたちは自殺を止めることができるのか。そして、ラスト数ページで世界がひっくり返ります。ぜひ読んでください。
誰かのために行動する勇気
大切な人がこの先傷つく未来が待っているかもしれない。それを知った主人公はそれを阻止するため全力でいろいろなことをします。周りの仲間との関係や自分自身と向き合っていく姿を見ると読んだ後自分も頑張ろうと思えるからです。
全ての小説のナンバーワン
この本は今まで読んだ本の中でも1番好きな本です。長いけれどあっという間に読み終えてしまいます。そして、読み終わった後に終わってしまうことさえも残念に思ってしまうほどでした。
登場人物たちが決して完璧ではなく、けれど完璧ではないからこそいいんです。そして、いつきくんの成長っぷりが応援したくてたまらなくなります。
合間合間に出てくるおじいちゃんの料理もおいしそうで、食欲までそそられます。
思春期の恋と友情が優しい作品
島はぼくらとは、瀬戸内海に浮かぶ小さな島・冴島での話です。四人の幼馴染の高校生と大人たちの温度差もリアルで、離島の現状が良く分かる作品でもあります。地方の過疎化についても書かれており、青春ものだけど考える部分も多かったです。
ぞっとするようで美しいミステリ
この作品は辻村深月の作品の中でもダークな空気が圧倒的な作品です。様々な人の視点が入り乱れ、一体何が本当に起こっているのかわからなくなっていきます。読み進めれば進めるほどどんでん返しが起きて、一体どうなるのか最後まで全く予想できません。
びっくりするような展開の連続
最初読んだときは外れかなと思ってしまいました。けれど、読み直しているうちにどんどん好きになってしまいました。
究極の片思いというか、こんなに悲しい結末を迎えなくてもいろんな方法があったんではないかと思ったりとか、いろんな複雑な気持ちになります。
それでも読んでしまうほどの魅力のある本です。
題名に鳥肌
母親を殺してしまった女性と彼女のかつての友人の二人をメインに描かれています。彼女たちの心情などがとても細かく繊細に表現されていて、共感できるところが多いです。そして、なによりも最後で題名の意味が分かり、鳥肌が立ちました。
ドラマ化もされた、あたたかい気持ちになりたい人におすすめです
人気結婚式場の一日を舞台にした作品。作品を通して、人ってなんだろうなってちょっと考えさせられる作品です。大安の日にホテルで行われるの4組の結婚式をそれにかかわる人たちの視点で捉えています。
幸せいっぱいの話かと思って読んでいたら…。でも最後には温かい気持ちになれるので最後まで読んでほしい作品です。
結婚のドタバタを描いた一日でおもしろい
11月22日の大安吉日。いい夫婦の子の結婚式日和なこの日ホテルで行われた4組の結婚式を時系列で、各カップルのそれぞれの登場人物と、多香子の目線で語られていくのだが、どうにもこうにもドタバタして読んでいてドキドキハラハラさせられる。
「スロウハイツの神様」のチヨダコーキが書いたラノベが読めるなんて感動!
こちらの作品は「スロウハイツの神様」という別作品に登場する小説家・チヨダコーキが執筆したという設定で辻村深月が書いているラノベです。微妙に文体が違うのに、どこか辻村節が見え隠れしています。そして辻村ファンなら絶対に読みたいコーちゃんのラノベが実際に読めるなんて、感動しかありません!
少年の成長物語
母親と暮らす少年。記者に追われて逃げている2人。なぜ親子は逃げているのか。そして日本各地を逃げる2人は、それぞれの環境で強く生きます。成長していく母親と少年。そして2人が逃げる原因となった父親の存在。少年と母親の成長過程に注目です。
人間の醜い感情が……
恋パートと友情パートに分かれている本作。醜く歪んでいく恋と友情。歪みに歪んだ感情はついに1つの結末を招きます。友情も恋も、こんなにも歪むのだと驚き、人間の感情の暴走に対し恐怖が湧きます。そして意外な結末に驚き恐怖してください。
ひとつひとつの物語が感動!
亡くなってしまった人ともう一度合わせられるツナグ。ツナグに大切な人と合わせてもらったとき、それぞれが抱えている物が死者との対話でどのように変化するのかが見所です。はたしてもう一度死者と会うことが生者を救うのか。そしてツナグとはなんなのか。死者との対話後、ある者は救われ、ある者は捕らわれる。ぜひ読んで欲しい作品です。
心に沁みる作品
ツナグは、生と死をテーマにした作品です。一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる使者との模様を描いています。誰もが考えたことがあると思います。それぞれの思いを抱え、死者と再会するシーンは、とても心に響きます。
感動で涙が止まらない
死者と会わせてくれるツナグという人がいて、その人に様々な人物が頼みに来るという短編集です。人生において人それぞれの後悔を持っていて、死者と会うことで納得できた人もいれば、後悔が増えた人もいて、ひとりひとりに感情移入して涙します。
自分は何を望むかと考えました。
一生に一度だけ死者との再会をかなえてくれるという「使者(ツナグ)」。私ならだれに会いたいと思うか、考えました。長編小説です。