1分でわかる「HUNTER×HUNTER」
『HUNTER×HUNTER』とは
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HUNTER×HUNTER(漫画)
(引用元: Amazon)
『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』は、1998年から「週刊少年ジャンプ」で連載されている、冨樫義博による漫画作品。主人公・ゴン=フリークスが、父親と同じ職業のハンターになって、仲間たちと奮闘する姿を描いています。作品の象徴ともいえる「念能力」を駆使し、ハンターたちが頭脳戦・心理戦を繰り広げる戦闘シーンが見どころの一つ。休載を挟みながらも、コミックスの発行部数が7200万部を超える大人気作品です。
念能力について
「念能力」とは
『HUNTER×HUNTER』に登場する「念」とは、体(精孔)から湧き上がる生命エネルギー(オーラ)を操る能力のこと。実力者のみが習得することができ、プロハンターになるには念能力の習得が不可欠。キャラクターそれぞれが個性豊かな念能力を持っており、『HUNTER×HUNTER』の登場人物の強さ=念能力の強さといっても過言ではありません。
四大行
念の修行で身につける基本の技術であり、生命エネルギー(オーラ)を使いこなすための力のこと。「纏(てん)」「絶(ぜつ)」「練(れん)」「発(はつ)」の4つがあります。また、これらの念スキルは、プロハンターを目指す者以外には不要とされており、その説明を避けるために「燃」の四大行という意志・精神を強くする修行も存在します。しかし、この燃の修行も念能力を扱う上で重要であり、精神を強くすることで念を強化することが可能です。
種類 | 概要 | おもな効力 |
---|---|---|
纏(てん) | オーラを体にまとい、防御力を高める | 身体を頑丈にする・若さを保つ |
絶(ぜつ) | オーラを封じ込め、気配を消す | 気配を絶つ・疲労回復を促す |
練(れん) | オーラを増幅させ、パワーアップさせる | 通常以上のオーラを駆使できる・攻防力が上がる |
発(はつ) | オーラを自在に操る | 念能力の集大成・個人がもつ特殊能力や必殺技のこと |
応用技
「四大行」の応用技として挙げられるのが、「周(しゅう)」「隠(いん)」「凝(ぎょう)」「堅(けん)」「円(えん)」「硬(こう)」「流(りゅう)」。応用技を習得すると強い力を発揮できますが、四大行に比べて激しい疲労をともないます。
種類 | 基礎の技 | 概要 | おもな効力 |
---|---|---|---|
周(しゅう) | 纏・練 | 物質にオーラを纏わせる | 武器の強度が増す・対象物の能力を強化する |
隠(いん) | 絶 | オーラを見えにくくする | 気配を消せる・「発」と併用すれば武器や能力を可視化しにくくする |
凝(ぎょう) | 練 | オーラを身体の一部に集中させる | 部分的に攻防力があがる・目にオーラを集めると「隠」を見破ることができる |
堅(けん) | 纏・練 | 「練」で増幅したオーラを維持する | 防御を固める・全身に通常時以上のオーラを纏い、戦闘を有利に進めることができる |
円(えん) | 纏・練 | 纏うオーラの範囲を広げる | 範囲内にあるモノの位置や状態を把握できる |
硬(こう) | 纏・絶・練・発・凝 | 「練」で増幅したオーラを1点に集める | 部分的な攻防力が飛躍的にあがる(ただし、それ以外の部位は「絶」状態になる) |
流(りゅう) | 凝 | 振り分けるオーラの量をコントロールする | 状況に応じて強化する箇所とオーラの量を決め、戦闘に生かす |
念能力の6系統
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オーラには6つの系統があり、生まれつき自分の系統が決まっています。生まれもつ系統であるほど習得が早く、100%の能力を習得することが可能。各系統には相性があり、「六性図」で隣り合う系統は相性が良く習得が可能ですが、正反対に位置する能力ほど相性が悪く取得が難しいです。なお、特質系の能力のみ特質系能力者にしか使えず、例外を除いては基本的にほかの五系統の能力者では扱えないとされています。
系統 | 性質 | おもな効力 |
---|---|---|
強化系 | モノのもつ力や働きを強くする | 肉体や武器を強化できる・攻防力や治癒力を高めることができる |
放出系 | オーラを飛ばす・体から離した状態でオーラを維持できる | 他人に念をかける・念弾を飛ばす・瞬間移動が可能 |
変化系 | オーラの性質を変える | 雷や炎、ゴムなどにオーラの形状を変化させる |
操作系 | 生物や物質を操る | 道具の武器化・人の操作と命令の強制 |
具現化系 | オーラを物質化する | 念獣や念空間、特殊な武器を創造できる |
特質系 | 特殊なオーラ | ほかの念能力者の能力を利用 |
水見式とは
各々の系統を知るために行われる「水見式」。心源流に伝わる方法で、水の入ったグラスに葉っぱを浮かべ、両手をかざして「発(練)」を発動させます。その際に、起きた変化によって生まれもった属性がわかるというもので、同系統でも起こる変化はさまざまです。
系統 | 水見式で生じる変化 |
---|---|
強化系 | 水の量が変わる |
放出系 | 水の色が変わる |
変化系 | 水の味が変わる |
操作系 | 葉が動く |
具現化系 | 水に不純物が現れる |
特質系 | その他の変化 |
ヒソカのオーラ別性格分析
『HUNTER×HUNTER』単行本第7巻の天空闘技場で、ゴンの性格を分析し“強化系”であることを見抜いたヒソカ。その後の余白部分で、ヒソカが独断と偏見で分析した「ヒソヒソのオーラ別性格分析」が書かれており、作中に当てはまるキャラクターが多いことから話題となりました。
系統 | オーラ別性格分析 |
---|---|
強化系 | 単純で一途 |
放出系 | 短気で大雑把 |
変化系 | 気まぐれでうそつき |
操作系 | 理屈屋・マイペース |
具現化系 | 神経質 |
特質系 | 個人主義者・カリスマ性あり |
制約と誓約
念能力者は、自分の能力の使用に対して「制約(ルール)」を設け、制約を守ることを「誓約」することで、威力・精度を高められます。制約の内容を厳しくするほど念能力の性能を向上できますが、誓約を破った際のリスクも比例して大きくなるというデメリットも。作中では、クラピカが「旅団(クモ)以外には使用しない。」という制約と「旅団以外に使った場合、命を落とす。」という誓約をかけた鎖(チェーン)や、1秒の発動につき1時間寿命が縮むリスクを負う代わりに、どの系統の能力も100%引き出せる“絶対時間(エンペラータイム)”の使用を可能としています。
ハンターの階級
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HUNTER×HUNTER(マッドハウス版)
(引用元: Amazon)
ハンターはハンターライセンスに記される星マークで「階級」が決まっています。星はハンターとしての功績やハンター協会への貢献度に応じて与えられ、「プロハンター(星なし)」→「シングルハンター(一ツ星)」→「ダブルハンター(二ツ星)」→「トリプルハンター(三ツ星)」の順で格が上がる仕組み。最上級のトリプルハンターは世界に10人もいないとされています。