日本のいちばん長い日(2015)の詳細情報
制作年 | 2015年 |
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上映時間 | 136分 |
原作 | 半藤一利『日本のいちばん長い日 決定版』 |
監督 | 原田眞人 |
脚本 | 原田眞人 |
メインキャスト | 役所広司(阿南惟幾陸軍大臣)、本木雅弘(天皇陛下)、松坂桃李(畑中少佐)、堤真一(迫水久常書記官)、山﨑努(鈴木貫太郎首相)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | - |
参考価格 | 2,964円(税込) |
2015年(平成27年)、原田眞人監督により再び映画化された。製作・配給は松竹。「THE EMPEROR IN AUGUST」の英語タイトルが原田によって付けられている。第二次世界大戦後70年に当たる2015年(平成27年)8月8日に全国公開された。 (引用元: Wikipedia)
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感想・評価
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歴史映画ランキングでの感想・評価
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役所広司映画ランキングでの感想・評価
終戦時の国家中枢を描いた歴史映画
半藤一利原作の昭和20年8月14~15日の国家中枢を描いた作品です。ケチを付けようと思えば色々とあるでしょうが、日本人なら自国の歴史を知るためにも一度は観て頂きたいと思う作品です。最初に阿南惟幾を役所さんが演じると聞いたときには、イメージが違うためどうかと思いましたが、流石は名俳優、どんな役でもこなせます。鈴木貫太郎総理大臣を演じる山崎努さん、昭和天皇を演じる本木雅弘さんの好演も見どころ。136分にまとめるのに苦労したろうなあと思う反面、あの日の出来事を短時間でまとめて作品に仕上げている点は高く評価できると思います。
歴史映画ランキングでの感想・評価
従来の学校教育で学んだ歴史とは違った角度の切り込み方
半藤一利さんのノンフィクション『日本のいちばん長い日 決定版』を映画化した作品です。
監督は今、歴史映画を撮らせたら第一人者といえる原田眞人監督です。原田眞人監督の特徴と言うと、素晴らしい小説だが、「これ映画化するのは難しいだろうな~」と思われる作品を見事に映画化するところです。
司馬遼太郎先生原作の『関ヶ原』は、私自身、映画化は不可能だと思っていましたが、原田監督の映画を見たとき「お見事」とうなりました。こちらも同様に素晴らしい作品になっています。
この映画のすごいところは、同じ年に宮内庁から公表出版された『昭和天皇実録』など最新の資料も元にしているというところです。その結果、今までの学校教育で学んだ歴史とは違った角度の切り込み方が鋭くされています。
阿南惟幾陸軍大臣に役所広司さん、鈴木貫太郎内閣総理大臣に山崎努さん、そして舞台の鍵を握る内閣書記官長の 迫水久常に堤真一さんと実力派を揃え、昭和天皇の聖断から玉音放送に至るまでの経緯を、派手さはないものの丁寧にしっかりと描いており、一気に最後まで見せる映画です。
また小説では大きくクローズアップされていない畑中健二陸軍少佐にスポットを当てて、 そこに2015年当時もっとも旬であった松坂桃李さんを起用し、見事に成功しているところもすごいです。
さらに本木雅弘さんの昭和天皇については、本当に難しい役を見事に演じきっており、 これによって日本を代表する役者と誰もが認める存在になったのではないかと思わせるぐらいの演技ぶりでした。
この作品ですが、50年ほど前の1967年に岡本喜八監督が映画化しています。岡本監督版の『日本のいちばん長い日』と見比べてみるのも面白いです。こちらでは鈴木貫太郎首相を笠智衆さんが、阿南惟幾陸軍大臣を三船敏郎さんが演じており、色々と見比べてみるのも非常に楽しいと思います。
そして最後に半藤一利先生の『日本のいちばん長い日 決定版』 を一読してみることをお勧めします。
歴史コメンテーター
金谷 俊一郎さん (男性)
1位(100点)の評価