スクラップ・ヘブンの詳細情報
制作年 | 2005年 |
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上映時間 | 117分 |
監督 | 李相日 |
脚本 | 李相日 |
メインキャスト | 加瀬亮(粕谷シンゴ)、オダギリジョー(葛井テツ)、栗山千明(藤村サキ)、光石研(嶋田係長)、森下能幸(佐藤)ほか |
制作 | 松野恵美子、井澤昌平、川城和実、竹中功 |
主題歌・挿入歌 | 蜃気楼 / フジファブリック |
公式サイト | - |
『スクラップ・ヘブン』は、2005年10月8日に公開された李相日監督の日本映画。キャッチフレーズは、「世界を一瞬で消す方法がわかりました。」 (引用元: Wikipedia)
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感想・評価
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世界の見え方が変わった作品
本作は、たまたまバスジャックに居合わせた気弱な警察官(加瀬亮さん)と謎の男(オダギリジョーさん)が意気投合し、復讐代行を行うハードボイルドなバディムービーです。ピカレスクロマンといいますか、どのシーンもカッコよく、いわゆる「男のあこがれ」的な要素が満載。監督は『悪人』『怒り』の李相日さんなので、画に非常に力があります。
「世界を一瞬で消す方法がわかりました」というキャッチコピーも秀逸です。
よく『ファイト・クラブ』に例えられていますが、非常によくわかります。どちらも、エモーショナルなラストシーンが強烈に刺さる。観終えた後も、ずっと残るものかと思います。
よく映画の感想やなんかで「世界の見え方が変わった」と言いますが、それは比喩的なもので、つまりそれくらい衝撃的なんだよ、という意味合いだと思っていました。この映画に出会うまでは。
本作を観たのは大学生のとき。映画館に行く金がなくて、狭いアパートでDVDを借りてきて観るのがひそかな楽しみでした。パソコンのモニターより小さなテレビデオにプレステ2をつないで(当然HDMIじゃなく赤白黄色の線で)、膝を抱えて一人で観ました。
あの頃はたいてい孤独で、Twitterなんてなくて、1人で黙ってるのが普通でした。映画を観終えて、家を出たらちょうど日没だった。そのとき「あれ?」と思ったのです。映画を観終える前と、見なれた景色がまるで違って見える。これはもう、理屈じゃない。本作の中にある何かが自分とシンクロして、一部になって、構造から変えてしまったのだと思います。
映画に深くハマるきっかけは、その多くが俳優から始まるかと思います。僕はこの『スクラップ・ヘブン』だけでなくオダギリジョーさんが出演する映画を観まくって、『ゆれる』とか『アカルイミライ』(初めてのバイトでもらった給料でDVD買った)とか『BIG RIVER』『悲夢』……いろんな作品を観せてもらいました。そういった意味でも、とても思い出深い。
映画ライター/編集者
SYOさん (男性・30代)
2位(85点)の評価