1分でわかる「メンヘラアニメ」
メンヘラとは
「メンヘラ」とは、“メンタルヘルス（メンヘル）”から派生した造語で、おもに相手への愛・好意が強さから鬱状態に陥ってしまうしまう精神状態を意味する言葉。二次元においては萌え要素のひとつとして確立しており、「ヤンデレ」と引き合いに出されることも少なくありません。そんなメンヘラキャラは、男女問わず数々の漫画・アニメに登場し、寂しさを紛らわせるために恋愛をしたり、誰かの気を引くために“病み”を出すかまってちゃんだったり、意にそぐわないことがあると自傷他害をちらつかせたりと、作品にスパイスを与えてきました。
メンヘラとヤンデレの違い
メンヘラと似たような言葉に「ヤンデレ」があり、どちらも愛されたいがゆえに精神的に不安定な状態を意味するのは同じ。傾向としては、メンヘラ＝自分中心で、ヤンデレ=相手中心という点が挙げられます。ほかにも違いはいくつかありますが、例えば「愛されたい対象」。メンヘラが自己愛・承認欲求の高さゆえに「誰でも構わない」と思っている言動が見受けられるのに対し、ヤンデレは「特定の相手」に病的に依存してしまうといったことあります。
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TVアニメ「ひぐらしのなく頃に業・卒」⛩
狂気と日常の狭間、メンヘラの雛見沢
『ひぐらしのなく頃に』は、昭和58年の夏、都会から寒村・雛見沢村に引っ越してきた少年・前原圭一が、その平穏な日常の裏に潜むおぞましい連続怪死事件や村の因習に巻き込まれていくサスペンスホラー作品です。一見すると牧歌的な村で、圭一は竜宮レナや園崎魅音といった個性豊かな友人たちと交流を深めていきます。
しかし、この作品の大きなテーマは、友人たちが時に見せる狂気と、互いに対する疑心暗鬼が引き起こす人間の心の脆さです。特に竜宮レナの普段の可愛らしい言動から、「嘘だッ！」と叫びながら包丁を振りかざすほどの豹変ぶりは、多くの視聴者の記憶に刻まれています。圭一が友人たちの言葉を信じられなくなり、精神的に追い詰められていく「鬼隠し編」に代表されるように、この猜疑心こそが、物語を奥深く、そして猟奇的なものにしていると言えます。
その過激な描写ゆえに、精神的に辛い展開やグロテスクな表現が苦手な方もいるでしょう。しかし、信じることの大切さ、そして抗いがたい運命と向き合う登場人物たちの葛藤は、視聴者に多くの問いかけを提示し、人間の心の闇と光について深く考えさせる、重厚なミステリー作品です。
▼こんな人におすすめ
・可愛らしいキャラクターが豹変する、サイコホラーを楽しみたい人
・因習渦巻く村で起こる、本格サスペンスミステリーに没頭したい人
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