1分でわかる「大杉漣」
北野監督作品『ソナチネ』で脚光を浴びた大杉漣
大杉漣は、1951年9月27日生まれ、徳島県出身の俳優。22歳だった1973年に、舞台で俳優デビューを果たします。映画初出演は、その7年後となる1980年のことでした。その後も長い下積みが続いたものの、暴力団幹部役で出演した北野武(ビートたけし)監督作品『ソナチネ』(1993年)での演技が評判を呼び、多くの作品に出演するようになりました。そして2018年2月、急性心不全により、66歳という若さで急逝。日本を代表する名俳優を失った訃報は、日本全国に衝撃を与えました。
大杉漣が出演した代表映画作品
大杉漣は、下積み時代を含め、とにかく多くの映画に出演。堤真一演じる主人公の兄貴分役で存在感を示した『弾丸ランナー』(1996年)、常連となっていた北野武監督作品『HANA-BI』(1998年)と『アウトレイジ 最終章』(2017年)、最後の主演作にして初めてエグゼクティブプロデューサーを務めた『教誨師』(2018年)などが代表的ですが、これはほんの一握りです。ほかにも多数の名作映画に出演しています!
最後の主演作品
最後の主演作品が、死刑囚と対話「教誨師」という職業を演じるのは皮肉なものですが、個人的には最も素の大杉さんが出ていると思いました。名バイプレーヤーとして地位を確立したので、自身の主演作は数少ないので本作はその貴重な一本です。主役でも決して派手な演技はしていませんが、そこが大杉さんらしくて涙を誘います。
PC太郎さん
3位(90点)の評価
名優の名演もこれが見納め
極刑を宣告された拘置所の死刑囚たちと、半世紀に渡って向き合い続けてきたプロテスタントの牧師を主人公にした社会派映画です。海千山千の犯罪者たちと対話する佐伯保役の大杉漣の存在感が抜群で、本作品が最後の主演作となってしまったのが惜しまれます。
映画館巡りさん
1位(100点)の評価