1分でわかる「東京喰種トーキョーグール」
個性豊かなキャラクターが集う『東京喰種トーキョーグール』

東京喰種 トーキョーグール(漫画)
(引用元: Amazon)
『東京喰種トーキョーグール』は、石田スイによるダーク・ファンタジー漫画です。「週刊ヤングジャンプ」で連載され、デビュー作にしてコミック累計発行部数は全世界で4,700万部を突破している人気作品です(2023年時点)。テレビアニメは無印以外に「√A」「:re」の3期が放送され、スピンオフ漫画・[JACK]、読み切り作品・[JOKER]が制作されたほか、OVAや舞台化、実写映画化もされています。人気の理由は、単に魅力的なキャラクターが多いだけでなく、人間と喰種の倫理観の葛藤、生と死、正義と悪といった深遠なテーマを掘り下げた緻密な世界観にあります。キャラクターたちの複雑な心理描写と、予測不能な展開を見せる喰種と捜査官の壮絶なバトルが、読者や視聴者を引きつけ、その心を強く揺さぶります。卓越した身体能力と“赫子”をもつ喰種、そして武器・クインケを駆使する捜査官たちの戦いは、常に目が離せません。
一癖も二癖もある人気のキャラクターたち
人間と喰種の狭間で苦悩する主人公「金木研」
もともとは読書好きで心優しい、ごく普通の大学生。しかし、ある事故をきっかけに、人間でありながら人間を喰らう「喰種(グール)」の特性を持つ“半喰種”になってしまいます。彼の本質は、争いを好まない穏やかな性格ですが、人間としての倫理観と喰種としての飢えとの間で常に激しく葛藤します。過酷な運命の中で、大切な仲間を守るためには冷徹で戦闘的になる強さを見せる一方、その根底には自己犠牲を厭わない優しさを秘めています。
物語を彩る個性豊かな「喰種」たち
主人公・金木の周りには、様々な思想や背景を持つ個性的な喰種たちが集います。「霧嶋董香」は、喫茶店「あんていく」で働く少女。ぶっきらぼうな態度とは裏腹に仲間想いで情に厚く、人間社会に紛れて生きようと葛藤する一面も持つ、本作のヒロインです。「月山習」は、「美食家(グルメ)」の異名を持つ喰種。独自の美学と紳士的な言葉遣いをしますが、主人公の金木に対して異常なまでの執着を見せ、トリックスターとして物語を掻き回します。「ウタ」は、喰種たちが顔を隠すためのマスクを制作する職人です。常に飄々として本心が読めないミステリアスな人物で、中立的な立場から金木たちと関わります。
喰種を追う「喰種対策局(CCG)」の捜査官
喰種と対峙する喰種対策局(CCG)にも個性的なキャラが揃います。「鈴屋什造」は、破天荒な言動と無邪気さの裏に壮絶な過去を秘め、そのギャップが多くのファンを惹きつけます。「有馬貴将」は、「CCGの死神」と恐れられる最強の捜査官として圧倒的な存在感を放ちます。「亜門鋼太郎」は、正義感に溢れる真面目な捜査官でありながら、喰種と関わることで人間としての葛藤を深めていく姿が描かれます。