TIME/タイムの詳細情報
制作年 | 2011年 |
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上映時間 | 109分 |
監督 | アンドリュー・ニコル |
脚本 | アンドリュー・ニコル |
メインキャスト | ジャスティン・ティンバーレイク(ウィル・サラス)、アマンダ・セイフライド(シルヴィア・ワイス)、キリアン・マーフィー(タイムキーパー・レイモンド・レオン)、オリヴィア・ワイルド(レイチェル・サラス)、マット・ボマー(ヘンリー・ハミルトン)ほか |
制作 | アンドリュー・ニコル、マーク・エイブラハム、エリック・ニューマン |
製作総指揮 | アンドリュー・Z・デイヴィス、エイミー・イズラエル、クリステン・ライブリン |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | http://www.foxmovies.jp/time/ |
参考価格 | 1,600円(税込) |
『TIME/タイム』(原題: In Time)は、2011年のアメリカ合衆国のSFスリラー映画である。監督、脚本はアンドリュー・ニコルが務め、ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・サイフリッドらが出演している。原題は当初『Now』、『I'm.mortal』であった。(引用元: Wikipedia)
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感想・評価
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「時は金なり」
「TIME/タイム」は現代社会暗喩タイプの、社会派SFの白眉である。
舞台は遺伝子操作により人類すべてが25歳で成長をストップした近未来。そこから等しく1年間の寿命が与えられる、との設定だ。主人公は貧困地区に住む男で、毎朝目覚めると常に余命は残り24時間未満である。ようするに「ビンボー暇なし」どころか「余命なし」だ。
そこから彼は働きに出て、1日労働すると、ようやく明日の分の寿命を給料としてもらえる。そして振り出しに戻る、というわけである。
そんな彼がある時、偶然膨大な余命を譲り受けることになり、運命が大きく変わる。と同時に、この奇妙な世界ができた目的、その真実を知ることになる。
このあらすじで察しのいい人はわかると思うが、この世界感は、時間をお金に見立てた設定となっている。文字通り「時は金なり」ということだ。
むろん、私達が住むこの社会でも、人は労働という形で自分の命をお金に換えて生きているのだから、基本的にはこの世界と映画の世界、全く違うところはない。
しかし「TIME/タイム」の世界では、通貨というものを一切廃止して、余命であらゆる取引をやりとりしているところがポイントである。
だから、強盗はお金ではなく余命を盗んでいくし、大金を儲けるということは、余命が大幅に伸びるという意味である。
お金を時間に置き換えたことで、より生々しく、この経済社会の本質が見えてくるという仕組みである。
この映画が製作された2011年ごろは、現在のいわゆる金融資本主義が限界に達しているのではないかとの認識が世界中で広まりつつあり、同じようなテーマのハリウッド映画が乱立していた。しかし本作は、そうした諸作品の中でも、人類が未来に進むべき明確な回答を示した点で特筆に値する。
ラストシーンは、主人公がある場所に向かうところで終わる。その場所は、アメリカのワシントンD.C.にある、とある建物そっくりである。これが意味するところを考えてみるとよい。
反緊縮やMMT等、資本主義の新しい未来、選択肢が見えてきた今日この頃。こういった議論を9年も前に提示していたこの映画の先進性には、今見ても驚かされる。
映画批評家
前田 有一さん (男性)
2位(90点)の評価