東京物語(映画)の詳細情報
制作年 | 1953年 |
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上映時間 | 136分 |
監督 | 小津安二郎 |
脚本 | 野田高梧、小津安二郎 |
メインキャスト | 笠智衆(平山周吉)、東山千栄子(とみ)、原節子(紀子)、杉村春子(金子志げ)、山村聡(平山幸一)ほか |
制作 | 山本武 |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | - |
参考価格 | 790円(税込) |
『東京物語』(とうきょうものがたり)は、1953年に公開されたモノクロの日本映画である。監督は小津安二郎、主演は笠智衆と原節子。『晩春』(1949年)、『麦秋』(1951年)、『東京物語』(1953年)で原節子が演じたヒロインはすべて「紀子」という名前であり、この3作品をまとめて「紀子三部作」と呼ぶことがある。(引用元: Wikipedia)
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感想・評価
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小津安二郎監督の映画ランキングでの感想・評価
小津安二郎監督の映画ランキングでの感想・評価
不朽の名作
尾道に住む夫婦が東京にいる子供たちのいる家を訪れるのを通じて、家族の絆や夫婦と子供、老いと死や人間の一生を冷徹な視線で描いたヒューマンドラマです。せっかく尾道からはるばる来た両親を多忙を理由にあしらい、厄介者扱いする長男と長女がひどい。でも戦死した次男の妻の紀子さんは最初から最後まで優しく接してくれました。しかし、それぞれの立場があるっていうのもわかるので、一概に長男と長女は悪とも言い切れませんでした。全体的に(特に前半部分)スローテンポでしたが、飽きることなく最後まで見ることができます。とくに後半部分は、実の子供に冷たく扱われている両親の本音や、実の両親でないのに主人公夫婦に優しく接してくれる紀子の本音が明かされ、心に来る重みみたいなものを感じました。この作品が海外でも高い評価を受け、現在も色褪せない名作とされているのも納得してしまいます。
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現在では当たり前になっている家族像
広島県の尾道に暮らす周吉と妻とみが東京で開業医をしている長男・幸一の家を久方振りに訪ねる。その夜、長女の志げと戦死した次男の妻・紀子も加わり、一家団欒とした時間を過ごす。しかし翌日、幸一は急患のために忙しくなり、家でくつろぐ周吉夫婦を追い出す。美容院を営む志げの家へ行くが、志げも多忙のため両親をほったらかしに。義理の娘である紀子は、子供たちに構ってもらえず寂しい思いをする周吉夫婦を慰めて東京案内する。ところが満足した状態で周吉夫婦は帰郷するも、とみが危篤状態に。子供たちが尾道に到着した未明にとみは死去した。とみの葬儀が終わったあとは、次女の京子と次男の妻である紀子以外はそそくさと帰ってしまう。周吉は実の子よりも優しくしてくれた紀子に感謝を伝え、誰もいなくなった家で一人静かな時を過ごす。
今は核家族が当たり前となっているので、ここで描かれているような実家とのつながりが希薄な家族はわりとどこでもありそうに感じました。これが公開されたのは1953年と終戦まもない頃でしたので、当時の人は映画で描かれているような家族像は目新しく感じたのではないかと思います。それと現在の映画の演出手法とは違って、役者さんが台詞を言うときに感情入れずにカメラに向かって話すのが印象的でした。悪く言うと大根役者、しかしこのような撮り方をすることで独特の落ち着いた雰囲気が生まれ、セリフのひとつひとつに重みが増す気がします。それから、紀子以外の登場人物へ強いリアリティも覚えました。自分の子供と楽しく過ごしたい両親、実家よりも自分の家庭を優先したい子供たち、どちらにも共感できます。紀子に関しては謎という感情でしたが、義理の両親にも温かく接する優しさは素晴らしいと思います。
井森さん(女性・30代)
1位(100点)の評価