続・男はつらいよの詳細情報
制作年 | 1969年 |
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上映時間 | 93分 |
監督 | 山田洋次 |
脚本 | 山田洋次、小林俊一、宮崎晃 |
メインキャスト | 渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(諏訪さくら)、佐藤オリエ(坪内夏子)、山崎努(藤村薫)、前田吟(諏訪博)ほか |
制作 | 斎藤次郎 |
主題歌・挿入歌 | 男はつらいよ / 渥美清 |
公式サイト | https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie/2/ |
参考価格 | 1,210円(税込) |
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感想・評価
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面白い邦画ランキングでの感想・評価
初期のパワフルな寅さんを堪能!
山田洋次原作・監督「男はつらいよ」シリーズは、1969年から1995年まで27年間、48本作られ「国民的映画」と呼ばれました。主演の渥美清さん没後に作られた特別編、そして2019年末に公開された「お帰り 寅さん」でちょうど50作。現在もBSで毎週放映され、Blu-ray、DVD、配信で、いつでも、どの作品からでも味わうことができます。
でも、遅れてきたファンに、叶わないのが、映画シリーズの原点となったフジテレビ「男はつらいよ」(1968〜69年)です。寅さんの原点はテレビドラマだったのです。ところがVTR収録の番組だったため、第1話と最終回の第26話しか現存しておりません(DVD化されています)。
テレビ版の寅さんは、残されたシナリオや、二本の作品でしか知ることができません。ところが第2作『続男はつらいよ』は、第1作から二ヶ月後の1969年11月15日に公開されることになった、いわゆる急遽の作品。クランクインまでにオリジナルシナリオを書いている時間がなく、テレビ版の第11話のシナリオをもとに、山田監督たちがリライトしたものです。
寅さんが、夢にまで見た「瞼の母」に会いに、京都の花街に行くと、ミヤコ蝶々さん演じる、実母はまったくイメージとは正反対だった・・・という展開は、おかしくて、やがて悲しき喜劇です。マドンナはテレビ版の佐藤オリエさん、寅さんの柴又商業時代の恩師・散歩先生も、テレビ版の東野英治郎さんが演じています。
つまり『続・男はつらいよ』は、「幻のテレビ版」の映画による再現でもあります。その視点で観るといろんな発見があります。
娯楽映画研究家
佐藤 利明さん (男性・60代以上)
1位(100点)の評価