スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団の詳細情報
制作年 | 2010年 |
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上映時間 | 112分 |
原作 | ブライアン・リー・オマリー『スコット・ピルグリム』 |
監督 | エドガー・ライト |
脚本 | エドガー・ライト、マイケル・バコール |
メインキャスト | マイケル・セラ(スコット・ピルグリム)、メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ラモーナ・フラワーズ)、キーラン・カルキン(ウォレス・ウェルズ)、クリス・エヴァンス(ルーカス・リー)、アナ・ケンドリック(ステイシー・ピルグリム)、アリソン・ピル(キム・パイン)ほか |
制作 | エドガー・ライト、マーク・プラット、エリック・ギター、ナイラ・パーク |
音楽 | ナイジェル・ゴッドリッチ |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | - |
参考価格 | 1,059円(税込) |
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元カレボスラッシュに眼福
2010年代の映像革新は、次世代のベクトルを巡って放浪の旅となっていた。MCUやゴジラユニバースは、VFXと人間との垣根を無くし不気味の谷を超えようとした。VR技術の発達に伴い、作り込まれた世界の中でカメラを動かし、超現実を生み出す『ライオン・キング』なんて作品も登場した。
そんな技術の時代に、本作は敢えて虚構と現実の差を明確にすることによって、実写映画のコミック化に成功させた。従来の漫画原作ものは、漫画をいかにリアルに近づけるかという点に重きを置いていた。しかし、本作は、現実をいかにコミックに近づけていくかという正反対の方向を向いている。
確かにそれだけで言えば、1945年に『錨を上げて』で既に行われていたことだし、『スペース・ジャム』でカートゥーンと人間がバスケットボールする様を違和感なく描いているので2010年代を代表する作品とは言えないのかもしれない。ただ、この映画は漫画の世界に加え、《ゲームの世界》を融合させたところが画期的であった。
ひ弱な青年が、ボスラッシュのように現れる敵を、格闘技ゲームや音楽ゲームのテンポで蹴散らし、主人公の成長やアイテムゲットの場面ではゲーム音楽が流れる映画をゲームや漫画の世界にひきこんでいく手法は、後の『ピクセル』や『レディ・プレイヤー1』にも繋がった。
人々が映画と漫画、映画とゲームの融合を受け容れることとなったルーツがここにあるのだ。
映画の伝道師
che bunbunさん (男性・30代)
4位(83点)の評価