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裏窓(1954年)に関するランキングと感想・評価

裏窓(1954年)

引用元: Amazon

最高評価

85.3

(61人の評価)

アルフレッド・ヒッチコック監督映画ランキング」で最も高い評価を得ています。

裏窓(1954年)の詳細情報

制作年1954年
上映時間112分
原作ウィリアム・アイリッシュ『裏窓』
監督アルフレッド・ヒッチコック
脚本ジョン・マイケル・ヘイズ
メインキャストジェームズ・スチュアート(L・B・ジェフリーズ)、グレース・ケリー(リザ・フレモント)、レイモンド・バー(ラーズ・ソーワルド)、セルマ・リッター(ステラ)、ウェンデル・コーリイ(トーマス・J・ドイル刑事)ほか
制作アルフレッド・ヒッチコック
主題歌・挿入歌-
公式サイト-
参考価格1,059円(税込)

『裏窓』(うらまど、Rear Window)は、1954年のアメリカ映画。ニューヨークのとあるアパートを舞台にしたサスペンス。ウィリアム・アイリッシュによる同名の小説を原作とする。現在、パブリックドメインとなっている。AFIが選出した「アメリカ映画ベスト100」では42位にランクインした。(引用元: Wikipedia)

感想・評価

全 14 件を表示

面白い洋画ランキングでの感想・評価

観客と主人公を一体化させる恐るべき映画

映画館で映画を観ている間は、様々な不自由があります。上映前のマナーCMにもあるように、上映中にしゃべったり、携帯を見たりすると他の観客の迷惑になるので控えることは当然として、それ以前に自宅でDVDや配信で観るときと違って一時静止も出来ないし、トイレも極力上映前に済ませておくべきなので、上映中は基本的に立ち上がることも出来ません。つまり、身動きできない状況に置かれています。

アルフレッド・ヒッチコックという生涯にサスペンス映画ばかりを撮ってきた名監督は、観客を映画と一体化させる恐るべきアイデアを生み出しました。足を骨折して身動きできない男を主人公に、退屈した彼が自室から近所の様子をながめるというシチュエーションだけで映画を作ってしまいました。それが『裏窓』です。

セットの中に主人公の部屋から見える近所のアパートを全て作り、どの部屋で誰が何をやっているかを一目でわかるようにしました。
そんな中で主人公はひとつの疑惑を持ちます。向かいのアパートに住む男が妻を殺したのではないか? しかし、直接殺害する瞬間を見たわけではありません。妻の姿が見えなくなり、夫の怪しげな行動にそう疑いを持ち続けるのです。彼を監視するために望遠レンズ付きのカメラや双眼鏡で部屋をのぞき、遂には証拠を掴むため、恋人に彼の部屋へと侵入させます。

映画を観ている間、座席から立てない観客は主人公と同じ立場となり、手に汗握ることになります。疑惑の男がのぞかれていることに気づいて、カメラ目線になったとき、主人公と同時に観客も飛び上がりそうになります。実に見事な悪魔的なまでに映画と観客を一体化させる手法です。

それにしても面白いのは、この映画が描く〈正義感〉です。終盤近くまで、向かいのアパートの男が本当に妻を殺したのかどうかは明らかになりません。つまり、証拠もないのに犯人と決めつけた主人公が彼を監視し、部屋に侵入したり、郵便物を開封したりするのですが、もし違っていたら、主人公こそが犯罪者です。

正義の暴走が完全犯罪を防ぐこともできれば、罪もない市民を陥れることもできてしまいます。主人公と一体化した観客も、正義と犯罪の間で揺れ動くことになるのですから、まさに身も心も映画と一心同体になってしまうのです。これほど恐ろしくも面白い映画体験はめったに味わうことが出来ないでしょう。

吉田 伊知郎

映画評論家

吉田 伊知郎さん (男性・40代)

1位(100点)の評価

他人を覗きたいという欲求

ジェームズ・ステュアート、グレース・ケリー出演。ニューヨークのとあるアパートを舞台にしたサスペンスでかなり設定が凝っています。こういう捻った最小限のサスペンスが好みな人はドハマりします。なんとなく他人のプライベートを覗きたいという感情は今のSNS時代にも当てはまるもので、ヒッチコックはそういう普遍性を見抜いていたのかもしれません。

シネマンドレイク

映画ブログ『シネマンドレイク』管理人

シネマンドレイクさん

4位(85点)の評価

限られた視点のみで事件を解く緊迫感

物語の面白さもさることながら、カメラワークが素晴らしいです。物語は足を怪我して車いす生活をしているカメラマンが、ある日自室の裏窓から近所の情景をカメラで覗いていると、何やら事件のような出来事を目撃してしまいす。それが殺人事件だと確信したカメラマンは、自室にいながら犯人像を割り出していきます。通常映画というと、カメラを様々な場所に移動かもしくは設置して撮影しますが、この作品は物語の特徴から全編を自室で撮影しており、無駄な動きをせずに視点を絞った事で緊迫感に溢れています。観客は犯人が車いすで動けない主人公に近づいていると気が付きながらも、撮影カメラの視点の狭さによって目線が固定され、動けない感覚に襲われます。ロバート・バークス撮影監督のカメラワークは後の映画に多大な影響を与えていますが、この作品も本当に素晴らしい仕事をしています。

せいこ

せいこさん(女性・40代)

1位(100点)の評価

脚本の妙技

「ダイヤルMを廻せ!」に続く、グレース・ケリー×ヒッチコック。車椅子生活を送っているカメラマンが、アパートの窓から向かいの建物に住む人々の生活をのぞき見をしていたところで殺人事件に巻き込まれていくストーリーです。カメラマンの恋人役にグレース・ケリー。言わずもがな、美しさに磨きがかかっている。

しんうちけんすけ

しんうちけんすけさん(男性)

2位(85点)の評価

刑事ドラマでもこのネタがなんと多いことか

裏窓はものすごい影響力がありますね。ストーリーとしては窓から向かいのアポートを眺めていたら、妙な現場をみてしまいます。そこからもしかして重大事件が?と調査するんですけど、これがなかなか怖かった。そしてこのネタは今でも刑事ドラマでもよくつかわれています。面白いだけでなく影響力もすごい作品です。

ごっつん

ごっつんさん(男性・50代)

2位(90点)の評価

ヒッチコック

ヒッチコック作品の中で一番好きな作品。裏窓から見える向かいのアパートメントビルディングで生活する様々な男女の姿が一目に映し出される一コマは、当時の技術を考えれば非常に緻密に作り込まれたものだと思う。特殊撮影の始祖たるヒッチコックの真骨頂。

ryo_rt

ryo_rtさん(男性・30代)

2位(95点)の評価

面白いけど…

面白いんだけど、単純な話なのに映画は二時間ちかくあって、その半分位はグレースケリーとイチャついてるだけだからダレてくるんだよな。

ゲストさんの評価

指折りの名作サスペンス

グレース・ケリー、ジェームズ・ステュアート。そして監督はヒッチコック。他人をのぞき見する主人公は車椅子のため移動が限られた設定がキモで、カメラワークで臨場感が一等級に引き上げられている。ヒッチコックの名作の一つであることは間違いない。

トーマス

トーマスさん(男性・40代)

1位(100点)の評価

自分の部屋から動けない主人公

足にギプスをして部屋を出られない男を主人公にしたことによってサスペンスを盛り上げた工夫。夏とはいえ、向かいのアパートの住人たちが主人公の男に対して窓とプライバシーを全開にしています。映画観客にも似た立場の主人公です。

サイトウ

サイトウさん(男性・60代以上)

2位(95点)の評価

サスペンスとロマンス溢れています。

犯人が主人公の存在に気付くシーンは何度見てもドキっとしてしまいます。そしてラブシーンがとても綺麗で、そちらもドキっとしてしまいます。

きどさん

きどさんさん(男性)

2位(95点)の評価

人間模様の「裏」と「裏窓」の皮肉

窓を通しての様々な人間模様と犯罪の匂い、人間の興味を持つ心理をスクリーンの中の「窓」というスクリーンを通して見せるスリリングな展開。

オジジ

オジジさん(男性)

1位(100点)の評価

動き少ないのにテンポが抜群にいい

足を骨折した主人公が,裏窓から外をのぞくという設定で動きが少ないのだが、のぞいた先が殺人事件に関係しそうで、話の傳保がとても良い

michi

michiさん(男性)

1位(100点)の評価

シーンが一切変わらないのに緊張感がある

骨折した主人公が部屋の窓からアパートの住人たちを観察するという実際にありそうな設定で、舞台は一切変わらないのに最初から最後までずっとハラハラドキドキ感があって面白い。

ル

さん(男性)

1位(100点)の評価

ヒッチコック監督の名作

今の感覚だと裏窓から向かいの建物の部屋が丸見えってどうなんだって思いますが…スリルたっぷりの名作には間違いないです。ヒロインのグレース・ケリーがやっぱり美人。

マギーメイ

マギーメイさん(女性・30代)

4位(85点)の評価

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