1分でわかる「広島の日本酒」
軟水の口当たりの良さを生かした広島の日本酒
中部地方に位置し、日本3大酒処の1つである「西条」を抱える広島県。豪雪地帯の北部、温暖な瀬戸内海に面した南部と両極端な気候を持ち、エリアごとで異なる味の日本酒が作られています。広島の水の多くはアルコール発酵の難しい「軟水」がほとんどで、日本酒の生産には適していませんでした。しかし、明治以降に軟水での日本酒造りの技術が進歩し、美味しい日本酒が作られるようになったという歴史があります。キレのいい辛口タイプの酒を「男酒」と呼ぶのに対し、口当たりが柔らかい広島の酒は「女酒」とも呼ばれています。
メディアでも話題となった広島の日本酒
酒処・広島では数多くの地酒が作られ、メディアでも話題になったものもあります。その1つが「大吟醸 特選ゴールド賀茂鶴」です。桜の花びらの形をした純金箔が入った大吟醸で、2014年のオバマ大統領来日の際に振る舞われた酒として知られています。ほかにも、ドラマ『マッサン』(2014年)のモデルとなった竹鶴酒造の「竹鶴」や、全国新酒鑑評会で金賞を獲得し続けた「雨後の月 大吟醸」など、ほかにも有名な日本酒は多数作られています。
おつまみとして買いたい広島のお土産
広島風お好み焼きや牡蠣などの絶品グルメが有名な広島。地酒に合うおつまみとしておすすめなお土産もたくさん販売されています。豚のホルモンを油でじっくり揚げた「コリコリホルモンせんじ揚げ」、牡蠣のエキスがたっぷり入った「かき醤油味付のり」、呉市の居酒屋文化の中で生まれた「鶏皮みそ煮」など、お酒がすすむものが盛りだくさん。
酒好き歓喜のビッグイベント「酒まつり」
毎年10月上旬になると、広島のJR西条駅南側一帯では「酒まつり」が開催されます。酒まつりは、老若男女・酒を飲む飲まない関わらず楽しめる地域活性化の催し物として1990年以降に始まりました。全国1000銘柄以上の地酒が試飲できる「酒ひろば」や、各蔵元によるコンサートなど、趣向を凝らしたイベントが2日にわたって行われます。
きれい、でも骨がある細マッチョ酒
広島きっての有名蔵・大和屋酒舗の代表銘柄「雨後の月」。なんといってもすっきりクリアな味わいが特徴的。
水がいいのでしょうか、美しさを感じる味わいで、舌で触れる瞬間にもう楽しくなります。口に含んだ瞬間に「旨み、コク」もしっかり感じます。
雨後の月を擬人化するならば、きれいだけど芯がある「細マッチョ」なイメージを抱いています。
フルーティーな甘さや軽さ、コク、ドライな味わいがいい塩梅に組み合わさっていて、「総合力」がすごく高い日本酒。食前、食中、なんなら食後だって活躍します。好みに関係なく、かなりたくさんの人がおいしいと感じるのでは。
日本酒ライター・エディター
クリーミー大久保さん
3位(80点)の評価
程よい酸味
フルーティーな香りとやさしいお米の甘みがしたあとに、程よい酸味とキレのある苦味が残るおいしい日本酒。すっきりとした喉越しが特徴で、どんな料理にもあうお酒だと思います!食事中に飲むお酒として、家に常備しておきたいくらいお気に入りの日本酒です。
トミーさん
1位(100点)の評価
呉の有名な酒造メーカーが作る名酒
雨後の月は、広島県呉市の相原酒造が作っています。雨後の月というネーミングがとても素敵ですが、この名前は、徳富蘆花の小説、「自然と人生」から命名されているそうです。雨後の月が周りを明るく照らし、澄んだお酒になるというイメージで、作られたお酒です。
ゆみりんさん
2位(95点)の評価