コクリコ坂からの詳細情報
あらすじ・スト-リー | 1963年の横浜、翌年に東京オリンピックを控え新しいもののみが素晴らしいとされる風潮に異論を唱える少女・海と少年・俊。高校の文化部部室の建物を取り壊しから守ろうと奮闘する中で二人は徐々に惹かれあっていく。 |
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制作年 | 2011年 |
上映時間 | 91分 |
原案 | 佐山哲郎 |
キャラクターデザイン | 近藤勝也 |
監督 | 宮崎吾朗 |
プロデューサー | 鈴木敏夫 |
脚本 | 宮崎駿、丹羽圭子 |
メインキャスト | 長澤まさみ(松崎海)、竹下景子(松崎花 )、白石晴香(松崎空)、小林翼(松崎陸 )、岡田准一(風間俊)ほか |
作画監督 | 山形厚史、廣田俊輔、高坂希太郎、稲村武志、山下明彦 |
音楽 | 武部聡志(徳間ジャパンコミュニケーションズ) |
美術 | 吉田昇、髙松洋平、大森崇 |
主題歌・挿入歌 | さよならの夏 〜コクリコ坂から〜 / 手嶌葵 |
制作会社 | スタジオジブリ |
公式サイト | - |
参考価格 | 4,140円(税込) |
『コクリコ坂から』(コクリコざかから、英題:From Up On Poppy Hill)は、佐山哲郎の原作、高橋千鶴の作画による日本の漫画、およびそれを原作としたスタジオジブリ制作のアニメ映画。 スタジオジブリでは、宮崎駿以外の監督経験者は基本的に原作のある作品を題材に映画化しているが、原作のある作品において主人公や重要人物の氏名に著しい変更が行なわれたのは当作のみである。 (引用元: Wikipedia)
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感想・評価
全 9 件を表示
真の傑作
淡い学生の恋愛を扱ったアニメーション映画といえば……「君の名は」と言われる時代がついに来てしまいました。一昔前まではアニメーション映画で負け無しだったスタジオジブリの名声が新海誠によって簒奪されてしまったのです。しかし、私はどうしても納得できません。ここで「君の名は」を批判するつもりはありませんが、この「コクリコ坂から」と比較してしまうと格の違いは歴然としています。映像美については、前者が軽薄で二次元的で奥行きの無い絵に対し、後者はミレーの絵画にも通底するノスタルジーを内包した味わい深い絵です。音楽も、明らかな商業戦略が見え透いてポップス調の前者に比較して、後者は森山良子の名曲「さよならの夏」を手嶌葵の透き通った声でカバーした、思わず郷愁に誘われるようで素晴らしいです。物語について言うと、確かに変化が乏しい点で面白さに関しては「君の名は」に軍配が上がりますが、純に芸術としての気迫と静寂があり、鑑賞後は不思議と感傷的になってしまいます。そして何よりも違うのは、深みのある人物造形と研ぎ澄まされた台詞でしょう。オタク的でいわゆる”セカイ系”の物語である新海誠作品のキャラクターは生きているようではなく、創造主に操られているように感じます。それに引き換え、ジブリ作品においては、登場人物は皆生きています、確固たる意思を持って。そこが両者の格の違いなのだと思います。ネイビーブルーに彩られた淡い学生恋愛の映画といえば、「コクリコ坂から」しかないでしょう。
ジブリ映画で1番好きです!
坂の上の味わい深い家での丁寧な暮らし、夕方の商店の賑わい、主人公が通う高校の文化部部室棟カルチェラタンの雑然としながらも何ともノスタルジックな佇まい、そして昭和30年代の何事にも一生懸命な高校生諸君!私もこの時代の高校生でありたかったと感じずにはいられない作品です。覇気ある青春を送る主人公達と、それを優しく包む大人達。何度観ても、毎回最後は泣けてきてあったかい気持ちで見終える事ができます。マイベストジブリです!
シロクマさん(女性)
1位(100点)の評価