1分でわかる「スナック菓子」
進化を続けるスナック菓子と多様な楽しみ方
ついつい手が伸びてしまうおやつといえば「スナック菓子」。”スナック”とは軽食、おやつ、おつまみを意味し、その多くはジャガイモ、トウモロコシ、米粉、豆類などの炭水化物を油で揚げて作られています。近年では、定番の味に加え、地域限定品や期間限定品、さらには健康志向に配慮した商品など、その選択肢は広がり続けています。
スナック菓子の製法による呼び方の違い
スナック菓子の揚げ方はさまざまで、製法によって呼び方が異なります。
チップ

カルビー ポテトチップス うすしお味
(引用元: Amazon)
薄く揚げたスナックは、チップ(チップス)と呼ばれます。原料をそのままスライスしたものと、すりつぶして平たい円状に成形したものがあります。チップ製法のお菓子には、カルビーや湖池屋の「ポテトチップス」、ヤマザキビスケット(YBC)の「チップスター」が当てはまります。
フライ

森永製菓 ポテロング<しお味>
(引用元: Amazon)
厚みや立体感のあるスナック菓子はフライに分類されています。チップと同じく、原料を切ってそのまま揚げるタイプと、マッシュして成形したものとで大まかに2つあります。フライ菓子には森永製菓の「ポテロング」や、なとりの「イカフライ」といった商品が販売されています。
パフ

やおきん うまい棒 めんたい味
(引用元: Amazon)
パフとは、焼成する際に空気を入れたスナック菓子のこと。膨らんだ形状とサクッとした独特の食感が特徴です。やおきんの「うまい棒」や東ハトの「キャラメルコーン」などがその一例です。
ビスケット・米菓・チョコスナックとの違い
同じ炭水化物を原料とする、スナック菓子とビスケットと煎餅ですが、JAS法に基づいた表記によってある程度区別することができます。
JAS法に基づく分類
食品や農産物の品質を定めるJAS法では、食品の原材料名や消費期限の表示を義務付けています。JAS法には「スナック菓子」という明確なカテゴリーは存在しません。しかし、「ビスケット」や「米菓」にはそれぞれ基準が設けられており、小麦を主原料とした焼き菓子はビスケットに、米を主原料とした煎餅などは米菓に分類されます。スナック菓子は、これらとは異なる製法や原材料の組み合わせによって多様に展開されています。
チョコスナックはスナック菓子に含まれない

ブルボン じゃがチョコ ビター
(引用元: Amazon)
製菓業界で”チョコスナック”と呼ばれる、ビスケット生地をチョコでコーティングしたお菓子や、チョコがかかったポテトチップといったお菓子はスナック菓子に含まれません。これらのお菓子は、JAS法でチョコレート菓子として扱われます。
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代表的なスナック菓子
各メーカーではこれまでに数々の味や形状のスナック菓子を販売してきました。有名な製菓メーカーだけでなく、手頃に楽しめる駄菓子やコンビニプライベートブランドからも商品が展開しており、誰にとっても馴染み深い存在となっているスナック菓子がたくさん存在しています。
大手お菓子メーカーの代表商品

カルビー じゃがりこ サラダ
(引用元: Amazon)
テレビCMでもお馴染みの、大手お菓子メーカーが手がけるスナック菓子は、常に高い人気を維持しています。カルビーの「じゃがりこ」や「かっぱえびせん」、湖池屋の「カラムーチョ」や「ドンタコス」は、発売以来、多くのファンに愛され続けている定番です。そのほかにも、おやつカンパニーの「ベビースター」や森永製菓の「おっとっと」など、長年にわたり親しまれてきたスナック菓子が今もなお、多くの人に選ばれています。
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駄菓子屋でお馴染みのスナック菓子

東豊製菓 ポテトフライ フライドチキン味
(引用元: Amazon)
駄菓子のスナック菓子は、手軽な価格で楽しめるおいしさが最大の魅力です。東豊製菓の「ポテトスナック」や中村製菓の「チーズあられ」のように、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでも広く販売されており、駄菓子屋に足を運ぶ機会が少ない人にも親しまれています。
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コンビニ限定のスナック菓子
コンビニエンスストアのプライベートブランドからは、各社こだわりのスナック菓子が多数登場しており、その品質の高さから専門店にも引けを取らない人気を博しています。セブンイレブンの「チーズインスナック」、ローソンの「厚切りザクッとポテト」、ファミリーマートの「らいすちっぷす」は、発売以来多くのリピーターを獲得してきました。これらの商品に加え、季節限定や地域限定のフレーバーも頻繁に発売され、常に新しい発見を提供しています。
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健康志向なスナック菓子

大塚製薬 ソイカラ チーズ味
(引用元: Amazon)
スナック菓子には高塩分、高脂肪、高カロリーというイメージが持たれることもありますが、近年は消費者の健康意識の高まりを受け、健康に配慮した多様な商品が登場しています。例えば、ノンフライ製法で油分を抑えたものや、塩分を控えた減塩タイプ、食物繊維を強化したものなどがあります。また、大塚製薬の「ソイカラ」のように大豆をベースにしたものや、カルビーの「ベジップス」のように野菜を主原料としたスナックは、美味しく手軽に栄養を摂取できると人気を集めています。さらに、低糖質、グルテンフリー、植物性原料にこだわったプラントベース、機能性表示食品として特定の健康効果を謳うスナックなど、その選択肢は多岐にわたります。これにより、多様なライフスタイルや食のニーズに合わせて、スナック菓子を楽しむことができるようになっています。