1分でわかる「妖怪アニメ」
戦いから恋愛まで幅広く楽しめる「妖怪アニメ」
妖怪を題材にした「妖怪アニメ」には、妖怪退治をする話がある一方、妖怪と触れ合うストーリーや妖怪との恋愛物語など実に様々なジャンルがあります。連載終了から約20年の時を経てアニメ化された名作『うしおととら』(1990年)をはじめ、アニメシリーズの展示会も開かれるほどの人気を誇る『夏目友人帳』(2003年)はその代表作と言えるでしょう。
近年人気の「妖怪アニメ」
近年人気の妖怪アニメといえば、小説家・西尾維新の代表作でシリーズ最初のアニメ作品『化物語』(2006年)や、ヒロインの作るグラタンが「飯テロ」であると視聴者の間で話題を呼んだ『世話やきキツネの仙狐さん』(2017年)など。「妖怪」を題材としながら、新たなジャンルの作品が登場しています。
名作アニメのリメイク
名作アニメ『妖怪人間ベム』(1968年)が、『BEM』(2019年)としてリメイクされることが決定。メインキャラクターである「ベム」たちの一新されたビジュアルが公開され、時代に合わせたキャラクターデザインが話題を呼びました。























































心温まる、現代の妖怪奇譚
『夏目友人帳』は、人間と妖怪の間に紡がれる繊細な絆を描いた妖怪ファンタジーです。幼い頃から妖怪が見える体質の主人公・夏目貴志は、亡き祖母レイコの遺品である「友人帳」を巡り、人間と妖怪の双方と深く関わり合っていきます。
夏目の日々に彩りを与えるのが、彼を守り、時にからかう大妖怪・ニャンコ先生や、温かく夏目を見守る藤原夫妻、そして妖怪の存在を共有できる数少ない友人たちです。夏目の分け隔てない優しさは、妖怪たちの心を癒やします。その優しさが如実に表れているのが、第1期第7話「子狐のぼうし」です。このエピソードでは、臆病な子狐が夏目との出会いを通じて少しずつ成長していく姿が描かれ、多くの視聴者の胸に強い感動を残すでしょう。彼の人間的な成長と、妖怪たちとの交流が、孤独だった夏目に「居場所」をもたらしていきます。
派手なアクションや劇的な展開は少ないものの、一つ一つのエピソードが丁寧に紡がれ、じんわりと心に染み渡る感動を与えています。スピーディーな物語展開を好む人には落ち着いた作風に感じるかもしれませんが、その奥深さと優しさで、多くの視聴者を惹きつけてやみません。
▼こんな人におすすめ
・妖怪たちとの交流を通じて、心温まる物語が見たい人
・静かで丁寧な描写で、心の奥に染み渡る感動を味わいたい人
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