1分でわかる「ポートワイン」
ポートワインは濃厚な甘さが堪能できる熟成ワイン
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ポート(ポルト)ワインは、ポルトガル北部ポルト港から出荷される酒精強化ワイン。酒精強化ワインとは、発酵途中でアルコールを添加することでアルコール度数を20度程度に高めたワインを指しています。アルコールが加えられたワインは糖分の分解が止まることから、濃厚な甘さも特徴です。そしてポートワインのもう1つの持ち味が、樽熟成によって生み出される香りとコク。ポートワインを名乗るには最低でも3年以上の熟成年数が必要で、長いものは40年以上にもなります。この熟成はワインの香りを芳醇にし、まろやかな口当たりを実現します。
ポートワインはルビーとトゥニーの2種類が代表的
赤・白(ホワイトポート)・ロゼ、さまざまなワインがポートワインのベースに使われています。なかでも主流なものが、赤ワインを使用したレッド・ポートワイン。レッド・ポートはさらに“ルビー”と“トゥニー”の2つに分類することができます。
ルビータイプ
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サンデマン ルビーポート
(引用元: Amazon)
10年未満の短期間熟成で出荷されたワインは、ルビータイプと呼ばれています。その名の通りルビーのような濃い赤色をしており“ポルトガルの宝石”とも称されています。ルビータイプのワインは、3年程度の熟成ののちに瓶詰めされるものが多く、フレッシュな果実の味やフルーティーな香りが特徴です。ですが通常タイプ以外にも、熟成ワインの美味しさが味わえる“ヴィンテージ”や“レイトボトルド ヴィンテージ”もあります。ヴィンテージタイプとは、その年に収穫された優れたブドウのみを使ったワインのこと。高価ではありますが、100年以上の長期保存が可能です。そしてレイトボトルドヴィンテージは、6~8年ほど熟成させてから瓶詰めしたワイン。買ったときにはすでに飲み頃になっていることや、ヴィンテージよりも安価なことで人気を集めています。
トゥニータイプ
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ポート ブラス トウニー 20年
(引用元: Amazon)
ルビータイプとは反対に、10年以上の長い熟成期間を経て出荷されたワインは、トゥニータイプと呼ばれます。トゥニーは黄褐色を意味し、その色あいは熟成によって参加が進んだことによるものです。熟成によるコクや樽から溶けだしたフレーバーが味わいとして感じられ、ナッツやコーヒーを思わせるような香りを放ちます。また、出荷されているトゥニーワインには、ワイナリーが飲み頃だと判断したものしかないため、購入後に自宅で長期保管しなくても熟成感のあるワインが楽しめることも魅力です。
日本を代表するポートワインと言えばコレ
ポルトガル発祥のポートワインを日本人の口に合うように考え直し作られたのがこの銘柄です。リーズナブルなお値段と素朴な甘さ、そしてまろやかな味わいが一度飲めばクセになってしまうほど魅力的です。赤ワインの渋みが苦手な人にもおすすめ。
すずさん
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