1分でわかる「赤ワイン」
赤ワインと白ワインの違いは?
赤ワインは、黒い皮で覆われた黒ブドウを丸ごと発酵・熟成してつくります。ブドウの皮と種には渋味成分のタンニンが多く含まれることから、白ワインよりも香りが高く、濃厚な味わいが楽しめる傾向にあります。対する白ワインは、文字通り白ブドウからつくられます。白ワインは白ブドウの皮を使わないためタンニンによる渋味が少なく、赤ワインに比べてあっさりとした味わいが楽しめます。
赤ワインの味わいはボディで変わる

赤ワインを購入する際は「ボディ(重さ)」をチェックすることで、味わいの傾向がわかります。ボディにはフルボディ・ミディアムボディ・ライトボディがあり、味だけでなく、アルコール度数、飲み頃の温度なども変わります。
フルボディ
ブドウが持つ渋味による、「重い」と表現されるほどの濃厚な味わいと香りが特徴で、上級者向けのタイプ。アルコール度数は14%以上のものもあり、ミディアムボディやライトボディよりも高いです。16~18℃程度が飲み頃です。
ミディアムボディ
フルボディとライトボディの中間に位置するのがミディアムボディ。フルボディほどではありませんが、十分な渋味や酸味を楽しむことができます。飲み頃の温度の目安は13~16℃です。10~13℃程度が飲み頃といわれています。
ライトボディ
3種類のなかでは最も初心者向けの赤ワイン。渋味が少ないため飲みやすく、口当たりも軽やかです。アルコール度数が10%前後と低めであることも、ビギナー向けといえるでしょう。
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赤ワインで使われる代表的なブドウの品種

上記で紹介したボディのほかに、使われているブドウの品種によっても赤ワインの味わいは変わります。赤ワインのブドウ品種では最もポピュラーなのが、フランスのボルドー地方を原産とする「カベルネ・ソーヴィニヨン」。黒ブドウの王様と呼ばれ、コク深い味わいが特徴です。ほかにも、渋味が少なめで甘みがある「メルロー」、酸味が強くスパイシーな香りの「シラー(シラーズ)」、気候やつくり手による味わいが顕著に変化することから上級者に人気の「ピノ・ノワール」というように、さまざまな品種のブドウが栽培されています。ワインは使われているブドウの味が色濃く反映されるお酒のため、それぞれの品種の特徴に注目することがワイン選びの近道です。
世界的に人気を集める赤ワインの名産地
フランスではほとんどの地域でワイン用のブドウが栽培されており、南西に位置するボルドー地方と、東部にあるブルゴーニュ地方が特に有名です。なかでもボルドー地方は、複数のブドウをブレンドした繊細な味わいの赤ワインを生み出しています。ほかにも、長期熟成による重厚な味わいの赤ワインを生産するイタリア・バローロも広く知られています。そういったヨーロッパの地域だけでなく、現在ではアメリカや南米など世界中の多様な産地でも良質なワインが生産されており、日本ではチリ産の輸入ワイン「アルパカ」(アサヒビール)が広く親しまれています。産地がそのままワインの名前としてラベル(エチケット)に記載さされていることも多いので、覚えておくと選ぶときに役立ちます。
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赤ワインの健康効果
赤ワインには、ブドウの皮や種に由来するポリフェノールが豊富に含まれています。特に注目されるのはレスベラトロールなどの成分で、これらは抗酸化作用を持つことで知られています。適度な飲酒は、これらの成分の恩恵により健康維持に役立つ可能性が指摘されています。ただし、いかなるアルコール飲料も、過度な摂取は健康を損なうリスクがあります。そのため、赤ワインを楽しむ際は、適量を守ることが重要です。
赤ワインの適切な保存方法
赤ワインを美味しく保つためには、適切な保存が欠かせません。
未開栓の場合
未開栓のワインは、直射日光を避け、温度変化の少ない冷暗所(理想は13〜15℃)で、湿度を70%程度に保つ場所で保管しましょう。コルク栓のワインは、コルクの乾燥を防ぐために横置きにするのが基本です。スクリューキャップのワインは、立てて保管しても問題ありません。
開栓後の場合
一度開栓したワインは、空気に触れることで酸化が進み、風味や香りが劣化してしまいます。できるだけ酸化を防ぐために、冷蔵庫の野菜室など、温度が低く安定した場所で保管しましょう。コルク栓をしっかりと締め直すのはもちろん、バキュームポンプなどでボトル内の空気を抜くと、鮮度をより長く保てます。一般的には、開栓後は数日以内に飲み切ることをおすすめします。
赤ワインをより深く楽しむために
赤ワインの魅力を最大限に引き出すために、いくつかのポイントがあります。
提供温度の重要性
赤ワインは一般的に14~18℃が適温とされます。ライトボディのワインはやや低めの10~14℃、フルボディのワインは高めの16~18℃に設定すると、それぞれの個性がより一層引き立ちます。
デキャンタージュとエアレーション
若いワインや熟成したワインの中には、デキャンタージュ(デキャンタに移し替えること)やエアレーション(空気に触れさせること)によって、眠っていた香りが開いたり、味わいがよりまろやかになったりするものがあります。これにより、ワイン本来の複雑な風味を最大限に引き出すことができます。
料理との組み合わせも大事!赤ワインにあうおつまみは?
ワインをより美味しく味わうには、一緒に楽しむ料理との相性も大切です。白ワインが魚介類を中心としたあっさり系の料理が合うのに対し、赤ワインには濃いめの味付けの料理がマッチ。ボディによっても相性の良いおつまみが違います。料理にあわせてワインの種類を考えてみるのもおすすめです。
種類 | 相性の良い料理 |
---|---|
フルボディ | 牛肉や豚肉のステーキ、ハンバーグ、ローストビーフ、ビーフシチュー、ブルーチーズなど |
ミディアムボディ | 焼き鳥(タレ)、豚の生姜焼き、肉じゃが、トマトソースのパスタ、ピザ、カマンベールチーズなど |
ライトボディ | 焼き鳥(塩)、とんかつ、うなぎ、ハム、ソーセージなど |
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赤ワイン初心者の方に
カシスやブラックベリー、ドライチェリーの風味があるワイン。さっぱりとしていて非常に飲みやすく、後味がやや辛口で、赤ワイン独特の渋みも少ないのでチーズや生ハムとよく合う。辛口好きには物足りないかもだが、あっさりと飲みやすいので初心者の方におすすめ。
なつみかんさん
3位(90点)の評価
辛口の王道
辛口赤ワインのお手本のようなワイン。グラスを近づけるとほのかに匂うドライチェリーのふくよかな酸味、黒すぐりとスパイスのキリッとしたアクセントが独特の後味を醸し出すクセになりやすい一品。好みの個人差の出やすいワイン。
skkrtmnskさん
1位(100点)の評価