1分でわかる「スパークリングワイン」
泡の爽やかさが楽しめるスパークリングワイン
スパークリングワインとは、発泡性のあるワインの総称。炭酸による爽快できめ細やかな泡とエレガントな味わいが魅力で、お祝いの場やパーティーシーンなどの乾杯酒として飲まれることが多いほか、プレゼント・ギフトにも人気です。発泡性のないワインと同様に赤・白・ロゼの3種類がありますが、白とロゼがスタンダードで赤は多くありません。
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スパークリングワインとシャンパンの違いは?
スパークリングワインと混同されやすいものとしてシャンパン(シャンパーニュ)があります。シャンパンはスパークリングワインの一種。フランスのシャンパーニュ地方で製造され、厳しい条件・規定をクリアしたものだけが名乗ることのできる特別なスパークリングワインがシャンパンなのです。コストと手間のかかるシャンパーニュ方式で製造されるため高価にはなりますが、上質な味わいを堪能できます。
シャンパンに使われる主なブドウ品種としては、黒ブドウならではのコクが味わえる「ピノ・ノワール」、白ブドウの王様「シャルドネ」、フルーティな味わいの「ムニエ」があります。
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モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル
(引用元: Amazon)
代表的な商品には、世界的に知名度の高い「モエ・エ・シャンドン」や、カンヌ映画祭の公式シャンパンとしても知られる「パイパー・エドシック エッセンシエル キュヴェ ブリュット」、フレッシュで爽やかな余韻が魅力の「シャンパーニュ・グルエ ブリュット・ロゼ」などがあります。
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スパークリングワインの製造方法
スパークリングワインの製法別の分類は「シャンパーニュ方式」「シャルマ方式」「二酸化炭素吹き込み方式」の3種類があります。それぞれの方式を知ることでスパークリングワインの傾向を知ることが可能です。
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~シャンパーニュ方式~
ベースとなるワイン(スティルワイン)を瓶内で発酵させる製造方法で、トラディショナル方式とも呼ばれます。糖分と酵母を使い、手間と時間をかけてじっくりと熟成させるため、きめ細やかな泡を楽しめます。
~シャルマ方式~
ベースのワインをタンクに密閉させ、二次発酵を促す方式。タンク内二次発酵方式や密閉タンク方式と呼ばれることもあります。スパークリングワインを大量生産できることから、低コストな製造方法といえます。
~二酸化炭素吹き込み方式~
ベースのワインに炭酸ガスを注入する製法。泡のきめ細やかさはそこそこですが、すっきりとした味わいの低価格なスパークリングワインを生産することができます。
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国ごとのスパークリングワインの呼び方と種類
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マドンナ ゼクト リースリング
(引用元: Amazon)
上で解説したシャンパンのように、国ごとでスパークリングワイン自体の呼び名が変わったり、特別な名称を持つスパークリングワインがあったりします。シャンパーニュ地方以外の土地で製造されるフランスの「クレマン」、スペインの「カヴァ」、ドイツの「ゼクト」などは、シャンパンと同じシャンパーニュ製法で生産。価格はシャンパンよりも抑えられているので、コストパフォーマンスが高いといえます。各国のスパークリングワインのボトル(エチケット)にはこれらが記載されているので、覚えておくと選ぶ際に役立ちます。
国 | スパークリングワインの総称 | 主な種類 |
---|---|---|
イタリア | スプマンテ(Spumante) | プロセッコ、フランチャコルタ |
ドイツ | シャウムヴァイン(Schaumwein) | ゼクト |
スペイン | エスプモーソ(Espumoso) | カヴァ |
フランス | ヴァン・ムスー(Vin Mousseux) | シャンパン(シャンパーニュ)、クレマン |
スパークリングワインの味わい
白ワインが甘口・辛口で表現されるように、スパークリングワインにも味わいの分類が存在します。国によって基準や呼び名が異なりますが、例えばシャンパンで知られるフランスではワインに含まれる糖分の量(残糖量)をもとに、以下のように分類されています。食事にあわせてスパークリングワインの味を選ぶとより美味しく味わうことが可能です。
残糖量(1リットルあたり) | 呼び名 | 味わい |
---|---|---|
3g未満 | Brut Nature(ブリュット・ナチュール) | 超辛口 |
0~6g | Extra Brut(エクストラ・ブリュット) | かなり辛口 |
12g未満 | Brut(ブリュット) | 辛口 |
12~17g | Extra dry(エクストラ・ドライ) | 半辛口 |
17~32g | Sec(セック) | 半甘口 |
32~50g | Demi-Sec(ドゥミ・セック) | 甘口 |
50g以上 | Doux(ドゥー) | かなり甘口 |
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自社のブドウのみを使用し、1000日以上熟成される匠の技で造り出される、シャルドネ100%の辛口スパークリング。
ナッツやバニラ、菓子パンのブリオッシュを思わせる複雑で芳醇な香り、深いコクと酸。きめ細かい泡立ちで非常に洗練された、余韻の長い1本です。
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ワインコンサルタント・ソムリエ
楠瀬 肇さん
2位(95点)の評価