1分でわかる「フルボディ赤ワイン」
濃厚な飲み口をもつフルボディ赤ワインとは
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ドメーヌ・マニエ ヴォーヌ・ロマネ
(引用元: Amazon)
黒ブドウを皮や種ごと発酵・熟成させてつくる赤ワイン。赤ワインの風味・色味の強さは「~ボディ」と呼ばれる“重さ”で表現され、フルボディとは特に強いものを指します。フルボディの赤ワインは、渋みのあるブドウを熟すことでつくられており、強い渋みや酸味による濃厚な味わいが大きな特徴です。肉や魚などの脂がしっかり乗った食材や、ビーフシチューやデミグラスハンバーグなどの濃い色のソースで仕上げた料理との相性がよいことで人気を集めています。ちなみに、フルボディより弱いものには「ミディアムボディ」と「ライトボディ」の2種類があります。
初心者におすすめのフルボディ赤ワインの飲み方
基本的にフルボディのワインは、ブドウの皮や種に含まれる“タンニン”による渋みが特徴のワインが多めです。そのため、初心者よりも飲み慣れたワイン通向けという意見もあります。しかし、工夫次第で初心者でも飲みやすくなります。赤ワインの渋みは温度が高いほど和らぐため、常温で飲むのがおすすめです。また、空気に触れることでも味わいがまろやかになるので、飲む前にワインをガラス容器に移す“デキャンタージュ”という作業を行うのも◎。
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フルボディ赤ワインはランクイン?
マイナー産地マディランを世界に知らしめた逸品!
フルボディワインランキング1位は、アランブリュモンのシャトー・モンテュス!
生産者のアラン・ブリュモンは、ボルドーの南、南西地区にあるマイナー産地であったマディランとタナ品種の実力を世界に知らしめた人物です。
このワインは「俳優のトム・クルーズが自家用機でわざわざ買いに行ったワイン!」としてセンセーショナルに宣伝されることが多いですが、その内容は非常に丁寧に造られた高品質なもの。
チーズと合わせて味わったときに初めて「マリアージュ」というものを理解した、想い出深いワインでもあります。
タンニンの語源にもなった土着品種のタナを使用し、凝縮した果実味と濃厚で力強くありながらも滑らかな口当たりが味わえます。パワフルなだけでなく、しっとりとしたエレガントさも持ち合わせているバランスにも優れるワインといえます。
力強いワインをお探しの方は是非一度飲んでみてください。[続きを読む]
ワインコンサルタント・ソムリエ
楠瀬 肇さん
1位(100点)の評価
マディランは濃厚赤ワインの代名詞!フルボディ好きなら一度は飲んでみて。
ボルドーをさらに内陸に進んだ所にある南西地方は、今でこそワイン産地としてはマイナーですが、昔からボルドーよりも濃厚な赤ワインが造られることで有名でした。
その中でも、「フルボディ」の名を欲しいままにしているのが「マディラン」というアペラシオン。メインに使われるタナというブドウの品種は、もともとマディランの土着品種で、タンニンの語源になったという説があるほど豊かなタンニンとパワフルな果実味を持つ品種です。
そして、今回取り上げたドメーヌ・アラン・ブリュモンこそ、マイナーだったマディランという産地の人気を復活させた立役者!彼の造るマディランは、産地の魅力を十分に発揮していて本当に魅力的なのです。
がっしりとしたタンニンと濃厚な果実味。「フルボディ」と形容される要素を全て兼ね備えたようなワインが「シャトー・モンテュス」。フルボディ好きの方は、ぜひ一度お試しを![続きを読む]
ソムリエ・ワイン文化講師
蜂須賀 紀子さん
1位(100点)の評価