1分でわかる「ピノ・ノワール」
赤ワイン用ブドウの定番の品種、ピノ・ノワール
赤ワインに使われているブドウには、さまざまな品種が存在します。なかでも定番といえるのが“ピノ・ノワール”。ピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュ地方原産の赤ワイン用の品種です。渋みのもとであるタンニンが少なく、ワインにすると淡い色に仕上がります。繊細なため病気や天候の影響を受けやすく、以前は土壌や気候に恵まれたブルゴーニュ以外では栽培できないとされていました。しかし、近年ではアメリカやニュージランドでも栽培されるようになっています。赤ワインやロゼワイン向けの品種ではありますが、果汁部分のみを使用して白ワインがつくられることもあります。
ピノ・ノワールワインの魅力
ピノ・ノワールの魅力は、味わいと香りにあります。タンニン量の少ないピノ・ノワールワインは、渋みが少なくほどよい酸味を感じられます。また、熟成年月の浅いうちはベリー系果実のような香りを醸し出し、年月を重ねると野菜や動物的なアロマを生み出すことも特徴です。繊細な口当たりや華やかな香りは“エレガント”と表現されることが多く、世界一高価な極上ワイン「ロマネ・コンティ」に代表される人気の銘柄が多数登場しています。
ブルゴーニュとカリフォルニアのいいとこ取り!エレガントで最高にクリーミーなピノノワール
ABCの愛称と三角のラベルがあまりにも有名な、カリフォルニアを代表するワイナリー。
奇才と呼ばれる造り手のジム・クレンデネンは、ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエに師事したとあって、ご本人の外見からは想像できない程の(失礼!でもぜひ写真見て!w)繊細さが感じられるピノノワールです。
昼夜の寒暖差が大きいサンタバーバラのクリマ(微気候・土壌)を生かして作られたピノは、エレガントでひたすらに柔らかくクリーミー。
ブルゴーニュの繊細さとカリフォルニアのパワフルさが見事に調和していて、飲む度にうーんと唸ってしまいます。
ツバキラベルは日本限定で、日本のアーティスト椿昇氏とのコラボレーション。描かれているのは酵母の精霊なんですって。かわいい。
この価格で楽しめるピノノワール(モンデューズという品種も少しブレンドされてますが)としては、かなり満足度は高いはず。
ピノファンで飲んだことのない方はいないかもしれませんが、
まだの方は、ぜひ一度お試しを![続きを読む]
ソムリエ・ワイン文化講師
蜂須賀 紀子さん
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