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歴代大河の最高傑作
コロナ禍のなか、NHKも馬やロケ予算など減らされたと思うが、演出、カメラワーク、所作、建物から小物に至るまで、素晴らしい工夫と熱意があった。
なにより、三谷幸喜氏の脚本が最高だった。源頼朝と北条政子が結ばれたことで、地方の豪族として平和だった一族が熾烈な闘争に巻き込まれていく。最後はシェイクスピア悲劇のような重厚感と哀しみがあった。また主役の北条義時を演じた小栗旬をはじめ、全てキャラクターの演技が素晴らしく、役名、名セリフの数々をすっかり覚えてしまった。涙を流し、ラストでも時々クスリと笑い緩急も神技。名脚本を書き下ろした三谷幸喜さん、それに見事に応えた俳優陣、そしてどんなにか工夫を凝らしたかと思うスタッフの方々。この作品を令和の世に送り出して下さったことにお礼を言いたい。
ちなみにオープニング曲、劇伴も素晴らしい。
さくらださんの評価
死ぬどんどん しかし名作
鎌倉時代初期の血生臭い粛清劇とパワーゲームを描いた本作は、同時期に放送された朝ドラの「ちむどんどん」をもじって「死ぬどんどん」と称されたほどですが、個性豊かなキャラクターや細部に張り巡らされた伏線、どうしてこうなったと頭を抱えたくなるほど衝撃な展開が視聴者の情緒をおかしくさせました。
軽い気持ちで見るには向かない大河ではありますが、過去の三谷大河「新選組!」や「真田丸」に劣らない名作であることは確かです。
かにさんの評価
大河史上No.1 シリアス&コメディ で描く北条義時の激動の人生
教科書には出てくるけど、演説の尼将軍政子、鎌倉幕府の頼朝、悲劇の武将牛若丸こと義経、平家物語でも有名な平清盛などなど有名でよくドラマになったりする人物が多い時代の中で、特に人気でもなく「鎌倉幕府2代目執権北条義時」としかほぼ説明がない人物にスポットを当て、源平合戦から鎌倉幕府で将軍の源氏ではない北条氏が実権を握るようになった過程を描く人間の残酷さやどうしようもないもどかしさなどを三谷幸喜の手によってコメディを交えながら表現する事で切なくも笑えて、また時にその笑いが視聴者を絶望感に突き落としたりするようなお話です。最初はゆったり目に進むのかと思いきや、そこも伏線がはっていたりと中盤〜後半にかけてどんどんスピード感が上がっていき息つく暇もなく物語は終わっています。見た後に思う事はああもっと見たいが義時の人生は終わってしまったという寂しさ。俳優達の素晴らしい演技もあり少し多いと感じた登場人物全員に愛着が湧いてしまうような大河史を塗り変えたと言ってもいい作品。
なにぬねのさんの評価
大河史上最高のドラマ
北条義時自体は歴史上あまり知られていない為、頼朝、政子、義経、弁慶、清盛なんかを主役に据えたほうが良いのでは?と感じた人は多くいたはず。
そういう自分はそうでした。
しかし、その裏をつかれたのかw
義時が主人公である故に周りの著名人や出来事等がより映え、より深みがましたと思う。
温和で優しく純粋な男がダークになるまでを丁寧かつ繊細に描いてくれた為、より一層義時の深層心理が深く重く響きました。
親子兄弟であろうが誰であろうが騙し騙され、殺し合いの時代。
心休まる時はあったのかすら…
鎌倉時代の資料は極めて少ない。
義経の本当の性格も姿も不明だが、よくつけられた美しき悲劇のヒーローという殻を菅田義経が見事に壊してくれた。
貴重な第一級の資料の中にわずかに記された義経から見たら、天才的軍略家というか時代の先を行く発想の為、周りはついていけないどころか、奇人変人扱いをされていた。
ルールもくそも勝たねば終わる。
負けたら源氏は次こそ滅亡。
それを誰より強く理解していたから、勝つ為のベストを尽くした。
その描き方は義時を通した時に義経はより活きています。
武士の頂点に立つ夫と子を全て亡くした政子の心情や生き様も、義時を通して見たからこそ、より政子が魅力的に映えた。
役者の演技力は脇役から主要役まで最高の演技でした。
音楽も、外国人が全曲制作したのは驚愕もので、素晴らしい曲ばかり。
映像美は秀逸過ぎて、特に、公暁が実朝と対峙する鶴岡八幡宮のシーンは悲しい場面なのに息を呑む程の美しいシーンでした。
このシーンは史実通りかなり忠実に描かれてますから、一級資料に記された通りに。
だから実際もこんな感じだったのかと思えましたね。
そう、このドラマはリアリティ溢れていて、史実に沿っている部分が多く、本当に頼家の心情はああだったのでは?とか思わせてくれる。
自分的には、今まで色んな大河を見てきましたが、これまで龍馬伝が1番でした。
しかし、(ただ時代が違いますからね…)鎌倉殿の13人が1番となりました。
義時が基盤をそろえ、泰時がそれを完成させ、北条執権時代は150年余り続きました。
その凄さは、戦後から今日にいたるまでがまだ78年という数字を省みたら、戦の無い世(日本)を続かせる事がいかに難しいかが分かります。
徳川も200年余りですから家康はとんでもない人物となります。
天下泰平を夢見て儚く散っていって人々は日本だけでも無数にいます。
その天下泰平の基盤を作り上げた義時の物語、見事でした。
Yoshitokiさんの評価
歴代最高の大河ドラマ
北条のしかも2代目の義時が主人公と聞いて、最初は正直あまり期待せずに見ましたが、やっぱり三谷作品は面白かった。これまで見た中で最高の大河ドラマでした。
最初は自信なさげでいわゆる常識人の義時が、時代に翻弄されて冷徹な執権になってゆく様が丁寧に描かれていて、自然と彼の気持ちに同化して見るようになっていました。キャストの演技もみなさん素晴らしかった。特に最終回の義時と政子の印象的なやりとりは、いまだに脳裏から離れません。
オランダ人さんの評価
超超成功大河!!
三谷さんの脚本はとにかく面白い!! 1話1話が面白い!!!!
また、出演者もとても豪華で、とくに小栗旬さんの北条義時はさいこ〜だった🥹
当時、中3で受験を控えていた私にとって、覚えにくい鎌倉時代の全てを、この大河のおかげでほんとに楽しく、苦なく、覚えられた!(覚えてるなぁという感じは全くなかった 笑笑、むしろ、面白すぎて爆笑だった。1年間見終わって、気づいたら、「あっ、これ鎌倉殿の13人で…、あっこれも…」を繰り返して、ようやく「あっ、大河のおかげやん!!」って気づいた感じでした 笑笑)とにかく、勉強嫌いの子にはこれを見せろ!フツーの人も見ろ見ろ!って感じです、はい。笑
さんねさんの評価
大河を始めて最後まで見れました。
DVDで観ました。次の展開が待てなくて一気に見てしまいました。
小池栄子と小栗旬の演技に驚愕。こんなにも演技派俳優になっていたのかと感心しました。
大河は期間が長いので、DVD一気観がオススメです。次はどの大河を観ようかと思案中。100点にしたいけど、今後更に面白い大河が出てきたときのために95点にします。
スワニルダさんの評価
誇れる御先祖様
この時代で活躍して滅びた、御先祖の和田義盛公の生き様を初めて知った!
共に亡くなった五男の義重の子から今も続く子孫である事も。
このドラマがあった2022年に、探していた家系図が見つかり 三浦義明の長男.杉本義宗、義宗の長男.義盛と続く事が巻物で知る事が出来た。全て必然的に教えて頂いたで有ろう事に感謝🙏 お陰様で歴史が大好きになりました。
わーちゃんさんの評価
最高の大河ドラマ!
登場人物全員が魅力たっぷりで、とても愛せます!今まで知らなかった人物も、とても愛すべきキャラとして描かれていて、歴史が身近に感じられます。コメディとシリアスの緩急も絶妙。この緩急もとても魅力です。純粋に話が面白いだけでなく、演出、音楽、演技…どれもとても素晴らしいです。最高です!とても大好きな大河ドラマです!
おりさんの評価
最終回は震えた…
小栗旬ファンなので見始めたものの、実は初回の感想はイマイチでした。ストーリーも軽くて若干スベってる感もあったし、「大河なのに重厚感がなく」、主人公の義時の存在感も軽くて、主役なのに他の役者さんに食われてて大丈夫かなって心配になったんですが、あれもこれも全部その後の闇堕ちに向けての敢えての…だったんだと気付き、感嘆しました。義時の衣装や声色だけでなく、顔つきがどんどん変わっていってたのも凄かったです。主な人物だけでなく、登場人物それぞれの背景や物語がしっかり描かれていて、暗殺者ですら憎めないようなストーリーがある脚本も、それを表現できる役者さん達も本当に素晴らしかった!
伏線回収も素晴らしかった。
コロナと予算の都合だと思うけど、合戦のシーンは正直ショボいなーって、と思った部分もあったけど。
そして最終回の最後のシーンは震えた。
映像が終わってエンドロールになってからのあの演出も…涙が止まらなかったです。
毎週先ずBSで観て、地上波で観て、NHKプラスでも観てってのをほぼ毎週繰り返してて、本当に毎回楽しみに観てました。
歴史には疎いので史実との整合性はわからなかったけど、このドラマを見始めて興味を持って色々調べたりもして、アンチの意見も参考にしたり、色んな意味で楽しめました。
ちーさんの評価
小栗旬初大河主演作品
三谷幸喜三作品目の鎌倉殿の13人。
時代背景のどろどろした感じが伝わり、内容も来週視聴するのが楽しくなるような最高のドラマでした。
キャストさんたちを上手く生き生きとしたように描かれて、キャストさんの芝居も史実が伝わってきます。
所々コメディも入ってきたり、忘れた頃にやってくるような、主人公目線に触れて、物語が進み、気づいたら泣けてくる
面白さもあれば切なさもあるドラマです
小栗旬初の大河ドラマ主演ということで
だんだんダークになる主人公を生き生きと、描かれ、黒く染まるような話なので
誰でも楽しめる作品です。
yosyikiさんの評価
さすが三谷幸喜!
とっても時代背景もわかりやすく面白いですね。頼朝役の大泉さんが最後までかっこよく決めているのかと思いきや、女装して敵から逃げたところは凄いと思いました。流石三谷幸喜さんが脚本されただけあるなと思いました。北条義時役の小栗旬さんの複雑な心境もとてもわかり易かったです。
薮川から出た実彩子さんの評価
史上最高のドラマ
・よくある戦国幕末物ではないがそれでいて源平合戦での皆が知る英雄たちも描く
・史実をベースとしつつ創作で味を加える
・三谷脚本の中でのシリアスと笑いの融合
・俳優たちの怪演
・物語の一貫性
全てが兼ね備わった史上最高のドラマでした
ksakaさんの評価
素晴らしい大河!
北条政子(小池栄子さん)が素晴らしかったです。最後の演説では胸がいっぱいに。勿論、小栗旬さんも❗️他キャスト方々皆様が脚本、演出とともに相まって良かったです。テーマ曲も大好きでした。
まあさんの評価
瀬戸康史の愛嬌が陰惨な話の息抜きになっていた
史実の時房は泰時と並ぶ大物政治家で武将としても強く、しかも京都の朝廷や公家からも好まれる教養人だが、ドラマの中ではトキューサとしてピエロ役に徹していた。時房を主人公にしたドラマが見たい。
Kenkyujo Fukさん(女性・60代以上)
1位(90点)の評価
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脚本、制作、演技すべてが最高
時代考証や最新の研究をしっかり踏まえたうえで、よりリアリティーある人物像と権力闘争の背景がスムーズに納得いく展開で描かれていた。
美術陣と音楽もテーマ通りに重厚で秀逸。
重厚感ある作りの中に、三谷流や清水流の喜劇、お笑いスパイスがあちこちで利かされていて、緩急がしっかりした絶妙な作品。
なおさんの評価