1分でわかる「黒ビール」
香ばしさと濃い味わいが堪能できる、黒ビール
黒ビールとは、その名の通り黒色や濃褐色などの色合いのビール全般を指します。ビールの原料である麦芽(モルト)を高温で焙煎・乾燥させることで、特有の黒色が生まれます。黒ビールの大きな特徴は、通常のビールよりも濃い味わいと深いコク、そして独特な香ばしさです。炭酸が穏やかで、温度が上がると香りが一層引き立つまろやかな味わいが特徴です。
製法とスタイルによって異なる黒ビールの種類

KIRIN キリン一番搾り<黒生>
(引用元: Amazon)
黒ビールは製法やスタイルによって種類が異なるため、好みに合わせてお気に入りの商品を見つけることをおすすめします。黒ビールの製法は「エール」と「ラガー」の2種類に、スタイルは「デュンケル」「シュバルツ」「ポーター」「スタウト」の4種類に分けられます。
黒ビールの製法
黒ビールは、ビールの醸造方法であるエールとラガーによって大きく2つに分けられます。エール酵母は、常温に近い温度で短期間発酵させる「上面発酵」という方法で、フルーティーで華やかな香りのビールに仕上がります。一方、ラガー酵母は低温で時間をかけて発酵させる「下面発酵」で、すっきりとした喉越しとクリアな味わいが特徴です。
黒ビールの主要スタイル
デュンケル ドイツ語で「暗い」を意味するデュンケルは、ラガー酵母で醸造され、赤みがかった褐色をしています。まろやかでカラメルのような甘みと香ばしさ、ほどよい苦味が特徴です。
シュバルツ 同じくラガー酵母を使用するシュバルツは、ドイツ語で「黒い」を意味します。デュンケルよりも色が濃く、コーヒーやチョコレートを思わせるロースト香と、すっきりとした後味が楽しめます。
ポーター イギリス発祥のポーターは、エール酵母で醸造され、コーヒーやカカオのような複雑な風味を持ちます。比較的ドライな口当たりで、苦味とコクのバランスが取れています。
スタウト アイルランド発祥のスタウトは、ポーターから派生したスタイルです。エール酵母を使用し、ポーターよりもさらに濃厚な苦味と香ばしさが際立ちます。コーヒーやビターチョコレートのような風味が特徴で、クリーミーな泡立ちも魅力です。