八日目の蝉(映画)に関するランキングと感想・評価
公式動画: Youtube
八日目の蝉(映画)の詳細情報
制作年 | 2011年 |
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上映時間 | 147分 |
原作 | 角田光代『八日目の蝉』 |
監督 | 成島出 |
脚本 | 奥寺佐渡子 |
メインキャスト | 井上真央(秋山恵理菜/薫)、永作博美(野々宮希和子)、小池栄子(安藤千草)、森口瑤子(秋山恵津子)、田中哲司(秋山丈博)ほか |
主題歌・挿入歌 | Dear / 中島美嘉 |
公式サイト | - |
参考価格 | 3,446円(税込) |
八日目の蝉(映画)がランクインしているランキング
感想・評価
全 14 件を表示
一見強そうなライター役ですが、暗い過去をもつ役がハマってた
バラエティ番組などでトークをされている姿とは全く違って、最初は少々強そうな自分を演じているように見えました。
最初は相手(井上真央さん)に自分の本当の姿を知られるのが怖かったから強そうに見せていたのが、だんだん気を許しお互いに弱みを少しずつ分かち合う過程が良かったです。
また、演じる際に姿勢が少し猫背気味なのも、何か重いものを抱えた状態で大人になってしまったんだろうなということが伝わってきます。
立ち方以外にも、しゃべり方の「どもり方」や、歩き方の重さ、焼きそばの食べ方など、全身でキャラクター表現されていて、主演の井上真央さんに対する役柄としてとてもインパクトがありました。
都会に住むいなかっぺぇさんの評価
小池栄子さんの演じる役としては珍しい人とコミュニケーションが上手く取れない女性
映画『八日目の蝉』で小池栄子さん演じる安藤千草は、新興宗教の教団の中で幼少期を過ごした。この教団は子供以外は女性ばかりで構成されており、そのためその教団が解体された後、普通の世の中に出て、千種は男性に恐怖を感じながら生活している。千種が、主人公恵理菜の通う大学を訪ねた時も、どぎまぎしていて周囲を見回し、落ち着かない様子である。その様子はより原作小説の千種に近い。小池さんの演技を見て、この役と向き合うために彼女がいかに原作を読み込み、一生懸命役作りをしたことが伝わって来た。こういう役も出来るのだから、彼女にはこれからも色んな役に挑戦して欲しいと思っている。
少将の華さんの評価
考えさせられる
恋人の子供を誘拐してしまう希和子を演じる永作博美。葛藤や母の強さ、切なさを見せる表情が素晴らしい。
誘拐犯にもかかわらず、母として誘拐した子供に愛を注ぐ。誘拐された子は時が経ってからその「母」の愛情に気付く。
骨太なサウペンスヒューマンドラマである。
重苦しい設定とテーマでありながらも夢中になって没入してしまった。
永作博美の気迫あふれる演技、井上真央も素晴らしかった。
愛とは? 親とは? 正解はないかもしれないけど、考えさせられる映画。登場人物一人一人の視点を考えてみると、それぞれの心苦しい思いをしているだろう。
様々な視点で物語を見つめるとおもしろい。
こんなに哀しくて愛おしいキャラは知りません
この作品では「あの小池栄子さんか!?」と思うくらい、いい意味で存在感が薄く、見ていて切ない気持ちと優しい気持ちで心がいっぱいになります。
普通の人と異端な人の中間を独特な表情で表現しており、シンプルに演技力に驚きました。
もこのみちさんの評価
究極の愛
不倫相手の子供を誘拐して育てる。その複雑な気持ちは、まさしく愛としか言いようがありません。
薫と名前をつけて、ありったけの愛情を注ぐ希和子。追われる恐怖に怯えながら、いつかはくる別れの日を待ちながら、ささやかな幸せを噛み締める姿に涙が溢れました。
希和子は、本当に悪人なのか?たとえ、法律では許されなくても、彼女のしたことは愛ゆえのことだと思いました。
警察官に逮捕されながらも、薫が朝ごはんを食べていないことを気にする希和子。彼女こそ、本当の母親だったと思います。
親子ってなんだろう。愛情ってなんだろうと考えさせられる作品です。
涼子さん(女性)
1位(100点)の評価