1分でわかる「時代劇映画」
歴史好きにはたまらない!時代劇映画
「時代劇」とは、主に平安時代から明治維新以前の日本を描いた作品。それを映画にしたものが「時代劇映画」です。当時の街並みや登場人物の作法や、大迫力の戦シーンなどが描かれ、日本の歴史を堪能することができます。歴史を忠実に再現した勉強になる作品から、オリジナル要素を含んだ笑えて泣ける作品までさまざまで、歴史ファンからそうでない人まで楽しめる作品が多いのも魅力です。
代表的な時代劇映画
歴代の作品のなかで有名な作品として、戦国時代の貧しい村を舞台にした黒澤明監督作『七人の侍』(1954年)や、テレビドラマで人気を博した必殺シリーズの劇場版第1弾『必殺仕掛人』(1973年)が挙げられます。未だに国内外で高い人気を誇り、これらをもとにした作品が作られるなど、まさに名作と言っても過言ではありません。
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武士の一分(いちぶん)
(引用元: Amazon)
2000年代も話題の時代劇映画が公開されています。夫婦愛を描いた木村拓哉主演作『武士の一分』(2006年)や、悪がはびこる江戸幕府に命懸けで立ち向かう男たちを描いた『十三人の刺客』(2010年)、1582年に実際に起きた会議をコメディタッチに描いた『清須会議』(2013年)などが代表的。恋愛ものやコミカルな時代劇まで、ジャンルは多岐にわたります。
家族への愛と武士の義に涙! 本も映画も人生で一番泣きまくった時代劇!
浅田次郎原作の大傑作小説を映画化し、第27回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した作品。盛岡からやってきた新撰組に入隊した剣豪・吉村貫一郎。剣の腕は立つにもかかわらず、守銭奴で、いつもボロボロの着物を着ている吉村と、吉村への苛立ちを隠せない隊員の斎藤一。2人の間に芽生える不思議な縁を描いた感動作です。
自分たちの信じた正義を貫いて幕末に散った新撰組という題材もそうですが、なんといっても吉村役の中井貴一が家族への愛、武士としての忠義、を素晴らしい演技で体現しています。誰かに「感動して泣ける時代劇ない?」と聞かれたら絶対にこの作品の名前を挙げるほど、今までで一番ってくらいめっちゃくちゃ泣いて、感動した映画がこの作品。中井の南部弁は温かくて優しくて、吉村貫一郎が口癖のように話す「おもさげながんす」っていう言葉を映画を観た後もしばらく真似し続けていましたよ。映画を観たあとは、浅田次郎の原作もぜひ読んでください! 映画も大泣きでしたが、本がグジョグジョになるくらい泣きました[続きを読む]
映画ライター・コラムニスト
森田 まほさん
1位(100点)の評価
親目線で泣ける。
幕末の志士達が出てくるので否が応でも痺れるのですが、吉村(中井喜一、テレビ版の渡辺謙)の家族の為に単身赴任して守銭奴や出稼ぎ浪人とバカにされながらお金を稼ぐ様は感情移入しっぱなし。そんな銭ゲバな吉村ですから賄賂でコロッと寝返るかなと思いきや汚い金には手を出さない侍魂。剣術も半端じゃなく新選組の中でも一番強いのではと周りが認め斉藤一も心許しだした頃銃撃に倒れて…と
フルネルソンさん
3位(75点)の評価
浅田次郎さんの骨太な小説をもとに、滝田洋二郎監督が丹念に描いた美しい映画でした。
盛岡の、南部訛りの美しい言葉が哀しく響く物語でした。生きるために脱藩して新撰組に加わり、闘い、金を得て家族に送る、という朴訥な侍の姿を中井貴一さんが演じています。明治維新寸前の揺れている日本を駆け抜けた武士たちの姿を描いていました。
SAKURAさん
5位(70点)の評価